受け口は遺伝?

受け口は遺伝か?を語るのに有名なエピソードがあります。中世ヨーロッパに君臨したパプスブルグ家の肖像画には何代もに渡って受け口の人物が描かれているのです。これは歯並びと遺伝の関係を示す貴重な資料とされています。
受け口は、歯が生える位置や角度に問題のある「歯槽性の受け口」と、下顎が上顎に比べアンバランスに大きい「骨格性の受け口」に分類されます。骨格性の受け口の場合には遺伝的な要素があると考えられています。しかし受け口の問題は遺伝だけでなく下の歯を押すような舌位も関係しています。
一般的に受け口の治療開始は他のケースに比べ早い時期が望ましいとされています。しかし遺伝的、骨格的な要素が強い場合には早期治療をしてもそれを覆すほどの強力な下顎の成長を示す事もあり、その見極めは多角的な分析のもと慎重に行われます。
基本的にはどの程度の受け口でも様々な治療法によって自然な横顔とキレイな歯並びにする事が可能です。症例は後日ご紹介します。

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