タバコと矯正

5月31日は世界禁煙デーです。今日はタバコと矯正の関係性についてご紹介します。
喫煙をしているから矯正ができないということはありません。しかし、複雑な矯正装置がつくので、取れにくいヤニがつきます。毎回完全に除去することは時間の関係上難しいでしょう。
そして喫煙をすることは、血管を収縮させ、代謝を悪くします。全身の様々な病気の原因にもなりますが、お口の中では、歯周病のリスクを増大させます。この歯周病が進行している方は矯正を行うのが困難になります。歯は骨によって支えられていて、矯正は支えてくれる骨がないと歯を動かすことはできません。
そして、矯正治療を進めるにあたって外科的処置を行うことがあります。
抜歯、手術が必要な外科矯正、歯を引っ張る固定源に用いる歯科矯正用アンカースクリュー。これらを行う場合、傷の治りが悪くなったり、アンカースクリューは脱落してしまう可能性が高くなります。可能な限り禁煙して下さい。

ののやま矯正歯科医院

呼吸と矯正

先週「正しい噛み合わせを獲得する条件は正しく呼吸できていること」「口呼吸の人は噛む力が働いていない」とお話しましたが、今週は呼吸の仕方と矯正の関係についてご紹介します。
綺麗な歯並び噛み合わせには、鼻呼吸が必要不可欠です。
口呼吸の人は、舌が常に下に落ちていて、唇も開いています。これでは、歯に正常な力をかける事ができません。
鼻呼吸の人は、舌を常に上顎に吸い付け歯を裏側から支え、唇も閉じているので歯を表側からも支える事ができ、口周りの筋肉を自然と鍛える事ができます。
しかし鼻が詰まっている人は鼻で呼吸をする事が難しいため、口呼吸になってしまいます。よって、まず鼻の状態を改善することが正しい歯並び噛み合わせを手に入れる第一歩です。
当院では、口呼吸や舌癖がある方に足してはMFT(舌のトレーニング)を行い、鼻づまりの症状がある方に対しては「鼻うがい」をお勧めし、鼻うがいのキットを販売しております。
気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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舌と矯正

「舌が歯並びや噛み合わせと関係あるの?」と思われる方は多いと思います。
前歯が噛めない、すきっ歯、受け口、ガタガタなどの不正咬合には多くの場合、舌の問題があります。
歯がきちんと噛めるためには幾つかの条件があります。顎の関節、上顎と下顎のバランスといった骨組みが正しいことに加えて、正しく呼吸が出来ていること、正しく咀嚼が出来ていること、正しく安静にしていることといった機能的に正しいことが必要です。
改めて考えると歯はどこに並ぶのでしょうか?前後的にみると、唇と舌の間に並びます。垂直的にはどうでしょうか?咬むための筋肉は咬み込む方向に力を加えますが、歯は生えていく方向へゆっくり進んでいきます。口で呼吸する人は咬む力が働いていません。舌を出す・指を吸う癖がある人は、前歯に開く力が働いています。
正しい筋肉のバランスは正常咬合に必要になりますが、それが身に付いていない人は不正咬合にしかなりません。なんとか身につけるためには、徹底的にトレーニングを行い正しい状態に慣れてもらうことになります。

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5月5日は子供の日

5月5日は子供の日です。今日は子供の矯正装置についてご紹介します。
子供の時期の矯正は歯を綺麗に並べる事が目的ではありません。子供は頭蓋骨の成長があるのでその成長を利用し、上下顎のバランスを整える矯正を行います。
①ムーシールド:舌を置くプレートが付いているので舌を常に上に上げる事ができ、舌癖を改善する装置です。
②T4K:口周りの筋肉を鍛えて、軽度のガタガタと上下顎の位置関係を改善する装置です。
③ヘッドギア:上顎をゴムで後方へ引き、上顎の成長を抑える装置です。
④OMA:上顎をゴムで前方へ引き、上顎の成長を促す装置です。
⑤RPE:上顎に固定し、ネジを回して上顎を拡大する装置です。下顎はマウスピースタイプの拡大装置で広げていきます。
⑥リンガルアーチ:歯の裏側から歯に力をかけ、スペースを広げる装置です。
子供の時期に使用する装置を一部ご紹介しました。気になる子どがございましたらお気軽にご相談ください。

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