取り外しのできる装置、しっかり使えてますか?

マウスピース、帽子のヘッドギア、マスクのOMA、ゴムかけるなど取り外しのできる装置は、患者さんご自身で装着し管理しないといけません。
「つい忘れてしまう」「めんどくさいから」「つけると邪魔だから」使わない理由は様々あると思います。しかし、これらの装置はつけて使わないと矯正の効果は発揮されません。
効果を発揮させる為には1日最低10時間(睡眠時間+α)必要です。装置を使い始めた時は違和感が強く寝つきが悪くなったり、矯正の力がかかり始め痛みが出たりとありますが、1週間前後で慣れてきます。しかし痛みがどんどん強くなったり、1週間以上続くようなら他の原因が考えられますのでご連絡ください。
そして、患者さん自身が装置を使う理由を理解し、納得されているかということが気持ちの面で重要になってきます。「何故必要なのか」「どう改善されていくのか」これらを患者さんがお子さんの場合は保護者の方も交えて患者さんにお話しする必要があります。ご家族みんなんで優しく、時に厳しく、励ましながらゴールを目指して本人を応援してあげてください。

ののやま矯正歯科医院

第23回 いい歯の日作文コンクール

学生の皆さんは夏休みですね。広島県歯科医師会では毎年「歯や口に関わること」をテーマに歯にまつわる思い出や経験などを自由に表現する作文コンクールを行っています。
このコンクールは、小学生の部、中学生の部、高校生・一般の3部門に分かれ、広島県在住の小学生以上であればどなたでも応募することができます。各部門ごとに優秀賞として「広島県知事賞」、「中国新聞賞」、「広島県歯科医師会長賞」が設けられ、優秀賞の受賞者は、広島県歯科医師会館で表彰を行い、中国新聞朝刊紙面にて発表されます。昨年度は6,249点の作品の応募がありました。この機会に、ご自身の歯と口腔に対する関心を高めて、日常生活の中で歯とお口の健康づくりの意識を高めていきましょう。また、現在矯正治療中の皆さんは矯正治療中の思い出作りにその経験や体験談などをまとめてみてもいいかもしれません。
応募締め切りは9月4日(必着)で応募者全員に粗品を進呈しているので、夏休み期間を利用して書いてみてはいかがでしょうか?詳しくはこちらをご覧ください。

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プレート型アンカースクリュー矯正

まず初めに、プレート型アンカースクリューは医療用品として認められていますが、使用の用途として外科矯正の顎間固定用でとされており、矯正治療の固定源としては現在認められていません。そのため矯正治療での使用に関しては歯科医師個人の裁量と自己責任による適応外使用となります。
プレート型アンカースクリューとは口腔外科で骨にプレートをネジで止め、ゴムなどで引っ張る固定源にする装置です。しっかり骨に保定してある分、アンカースクリューより強い力に耐えることができます。
骨にネジを打ち込むので装置をつけた1週間〜10日は埋まっている親知らずを抜歯した時の様に顔が腫れます。痛みや生活に支障が出るのが心配な方は夏休みなど長期休暇を利用されることをお勧めします。
粘膜からプレートが出た状態なので、不潔、免疫力の低下が原因で炎症を起こすことがあります。矯正中はいろいろな装置がついて歯磨きが難しくなりますが、炎症を起こさない様にする為にも衛生管理と体調管理を徹底しましょう。

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この度の西日本豪雨災害について

この度の豪雨にて被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。
また、復興に御尽力されている皆様には、安全に留意され御活躍されることをお祈り致します。

当院は、可能な限り診療は行いますが、皆様の交通事情により来院が困難な場合は、予約変更を承ります。
来院予定の皆様はお気をつけてお越しください。

一日も早く平穏な生活に戻られる事を心からお祈り致します。

開窓・牽引術

開窓術とは永久歯が何らかの理由で生え変わりの時期になっても生えてこない時に、外科的処置を行うことをいいます。そして歯を引っ張り出すことを牽引と言います。
歯が生えてこない理由としては、前回お話ししたように、永久歯の生えるスペースがない場合や、生まれつき歯の位置がずれていたりと様々です。
開窓術の流れとしては、口腔外科で歯茎に麻酔をしてメスで開きます。歯が骨の中に埋まっている場合は骨を削って歯の通り道を作ります。そして埋まっている歯に部品を接着させます。
次に矯正歯科で歯茎から出た部品をゴムなどで引き、歯を少しずつ引っ張り出し牽引していきます。
開窓術は小学生の時期に行う場合が多く、まだ小さなお子さんには不安な処置でもあります。開窓・牽引をすることが必要不可欠なことをスタッフ、保護者の方が患者さん本人に伝え、理解し、負担を軽くしてあげることが大切になってきます。

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