矯正中は特にお口の中を清潔に

当院では、アンカースクリューなど外科処置を行う場合があります。外科処置の前後は特に細菌感染に気をつけなければいけません。
そして、矯正装置の周りが細菌感染を起こすと、歯肉が腫れ痛みが強く出たり、アンカースクリューは化膿してしまうと脱落してしまう事もあります。
細菌感染を防止、改善するために、歯磨きを徹底するのと同時に、殺菌力の強いうがい薬の使用をお勧めしています。
マウスウォッシュとは異なり、殺菌力の高いうがい薬で歯や粘膜に吸着して最大12時間時間効果が持続します。しかし、どんなに優れたうがい薬でも、プラークが残っていては殺菌効果を発揮する事はできません。
うがい薬を使用する前にきちんと歯磨きをしてプラークを取り除く事が大切です。この時使用する歯磨き粉は「ジェルタイプ」をお勧めします。うがい薬に含まれる殺菌成分は歯磨き粉を泡立たせる発泡剤と反応して殺菌効果を低下させる事があると報告されています。ジェルタイプの歯磨き粉にはこの発泡剤が含まれておらず、うがい薬の殺菌効果を低下させません。
細菌感染予防、改善には、ジェルタイプの歯磨剤と殺菌力の高いうがい薬を併用しましょう。

ののやま矯正歯科医院

装置を紛失してしまった。壊してしまった。

取り外し式の装置をうっかり紛失してしまったり、壊してしまう事があります。
まず紛失してしまった場合は、装置代を全額お支払いいただき、もう一度装置を作り直す事になります。装置の値段は種類によって異なりますが、1〜6万円の物まであり、とても高価なものです。そして、装置を紛失してから新しい装置ができるまで約1ヶ月間装置を使う事が出来ないので治療が滞ってしまいます。特に多いのが、外出先で装置を外しティッシュに包んで置いていてゴミと間違えて捨ててしまった。小さいお子様やペットのおもちゃにされてどこに行ったのかわからなくなることです。装着していない時は専用のケースに入れてきちんと保管しましょう。
次に、装置を壊してしまった場合は、修理可能な場合は修理をいたしますので、壊れた部品や欠片は無くさずに持参して来院してください。そして、欠けた部分などは尖っていて口の中を傷つけてしまう恐れがあるため、修理するまでは使用しないでください。
もし、修理不可能は場合は、既製品なら新しいものをすぐお渡し、型取りをして作った物はもう一度型取りをして作り直すことになります。治療計画で指定された期間、通常の使用方法であった場合は、追加の料金をいただいておりません。
これらは当院からお渡しした歯科矯正依頼書に記載してますが、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

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お家でつける装置、何時間つければいい?

矯正治療では、歯に接着する固定式の装置と、お家で患者さんご自身で装着して取り外し式の装置があります。
取り外し式の装置は8時間以上装着しないと効果が出ません。なので就寝時に装着していただくのが最適ですが、特にお子さんは装置を付けると寝つきが悪くなったり、装置を勝手に外してしまう事があります。
しかし、数週間〜1ヶ月で装置に慣れると就寝中つけていられる事が多いです。慣れるまでは、昼間お家にいる時に装置をつけて遊んだり、話したりして過ごしてもらうと違和感が少なくなってきます。そして、徐々に夜寝る時に装着できるように移行してきましょう。
睡眠時だけでは時間が足りないという方もいらっしゃると思います。その時は、家にいる時に時間を見つけては装置を装着しましょう。
そしてもう一つ、装置の効果を十分に発揮するために必要な事は、ゴムを使う装置はきちんとゴムを定期的に交換する事です。
口の中にかけるゴムは毎日、口の中にかけないゴムでも3日に1回は交換が必要です。せっかく毎日8時間以上装置をつけて過ごしているのに、肝心なゴムを交換していなかったら効果はきちんと発揮されません。
綺麗な歯並び噛み合わせを手に入れるために、装置の装着時間、ゴムの交換をきちんと管理しましょう。

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8月8日は「歯並びの日」

明後日の8月8日は「歯並びの日」です。今日はそもそもどうして歯並びが悪くなるのかご紹介します。
①遺伝:顔立ちや体型が似るように、歯の大きさや顎の形も遺伝します。生まれつき歯の数が多かったり少なかったりする場合も遺伝が関係している人もいます。
②乳歯の虫歯:「乳歯の早期脱落の影響」(2018/6/26)でもお話したように、虫歯で乳歯を失い、そのままにしていると歯並び・噛み合わせに悪影響が出ます。早めに治療しましょう。
③悪い癖:口呼吸をしていると唇・舌の力が弱くなり、筋肉のバランスが崩れて開咬・出っ歯の原因になります。他にも頬杖を長く続けると下顎が歪んだり、指しゃぶりを4歳以上まで続けていると出っ歯になったりと様々あります。詳しくは「舌癖チェック」(2018/3/6)をご覧ください
④食生活:軟らかい食べ物ばかり食べ、噛む回数が減り、噛む力が弱くなると、顎が成長せずに歯が並ぶスペースが足りなくなってしまいます。

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