矯正治療は装置を使って歯並びや骨格を整えていくので約1ヶ月に1回矯正歯科へ来院してチェックをします。自分の天然の歯をキレイに並べて行く治療なので基本的には歯を削ったり注射をしたりはしません。治療は痛くないので小さなお子さんも安心ですね。
「笑顔に自身を持ちたい」「噛み合わせは体の健康にも影響があるから」治療の動機は様々です。自分の歯並びや噛み合わせが良くなるのは大きな喜びですが、治療には時間も必要です。長期間専門的に管理をするのに大切なのはチーム医療。矯正歯科専門医(矯正治療に関するエキスパート)、歯科衛生士(お口の管理をお手伝いします)、歯科技工士(矯正の装置を作ります)、受付(治療計画に沿って予約を調整します)、トリートメントコーディネーター(長い治療の間のどんな小さな不安や疑問も解消するアドバイザー)など。矯正以外の処置は患者さんのかかりつけの歯科医師と連携を取って受けて頂きます。もちろん主役は患者さん。チームが一丸となってキレイな歯並びをめざします☆
矯正治療にあたって『装置が心配』という人がほとんどでしょう。矯正装置には様々なタイプのものがありますがみなさんが最初にイメージするものは、主に大人の矯正治療で使用する「マルチブラケット装置」ではないでしょうか。全ての歯にブラケットと呼ばれる器具をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かします。ブラケットには半透明、白色、小さいいもの、歯の裏側につけて表からは見えないもの等、種類も豊富です。一方、子供の早期治療ではこのマルチブラケットを主に使わず、目立たないものや見えない装置を使います。歯の内側からワイヤーで力を加えて歯が並ぶスペース作りをする「リンガルアーチ」や、マウスピースタイプの取り外しの装置、眠る時に使う帽子形の「ヘッドギア」等が主流です。装置は通常数日〜数週間で慣れるといわれています。子どもの矯正装置は人から見てわかりにくいので、目立たないことは一つのメリットでしょう。どの装置を使うかは精密検査を行ってその方に最適なものを選びます。
よい噛み合わせ、そしてきれいな歯並びはあなたにとって生涯にわたるかけがえのない財産になる事でしょう。
歯並びの欠点は横顔のラインに出ることが多いもの。横顔を簡単にチェックする方法は、鼻の先と顎の先をつないだ線(Eライン)より上下の唇の先がどの位置にあるかを見ます。Eラインよりもやや内側にあるのが理想的ですが、この基準でいくと日本人は口元がモコッと出やすいとされています。
俗に「出っ歯」とよばれる歯並びの原因やタイプは様々。上の前歯が極端に突き出した場合もあるし、上顎の骨自体が飛び出していたり、逆に下顎が小さすぎるケースもあります。デメリットは前歯で物をかみ切れない、サ・タ行の発音が不明瞭になるなど滑舌への影響、唇が閉じにくい等です。中には“出っ歯”の外見にコンプレックスを感じている方もいらっしゃるでしょう。
子ども治療から治療をスタートしてうまく骨の成長のコントロールができれば、大人の治療に移行した時に負担の少ない治療方法の選択肢が増えるかもしれません。矯正治療においてはあらゆる角度からの精密な検査と妥協のないデータ分析があってこそ、初めてEラインを意識した「全ての歯でばっちりかめる美しい口元」が実現するのです。
8020運動をご存知ですか?80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうという呼びかけです。いくつになっても自分の歯でおいしく食事をいただきたいものです。しかし現状は残念ながら80歳の平均歯数は8本ほど。
これまでの研究で、残っている歯の数が多い人は噛み合わせが良い場合が多いことがわかっています。実は、8020達成者には八重歯や乱ぐい歯は目立って少なく、受け口や前歯が閉じない開咬の人はいません。歯を失う原因は虫歯や歯周病。きちんと噛めるかみ合わせが脳への刺激にもなり唾液もよく出ます。ガタガタの歯並びでは食べカスが溜まりやすく、磨き残しがあると虫歯や歯周炎・歯周病のリスクも高まります。
大切な自分の歯を失わないためには、安定したよい噛み合わせが、きちんとしたブラッシングや歯科への定期検診と同じぐらい大切なんですね。「矯正治療で8020達成者をふやす!」矯正専門医はそんな未来への願いも抱いて日々の診療に努めているのです。
広島の矯正歯科専門『ののやま矯正歯科医院』のブログ