第一期治療終了時の注意事項②

先週の続きのお話です。
<顎関節のズレが残っている場合>
子供の間はそれほど症状として表れていない場合であっても、大人になった時に問題が惹起する事もあります。何かの構造が壊れてしまう。という変化を起こしてしまうとしたら、症状が出始めてから本格矯正に移行しても、最良の結果とはなりません。
もし歯並び噛み合わせになんらかの問題を残しており,引き続き第二期治療(本格的なマルチブラケット治療)を希望される場合は,また長い治療が続くのですが,本当の良い噛み合わせを得るために頑張って下さい。本格矯正の場合は、名前の通り、本格的に歯列咬合を仕上げていきますので、そのまま並べるだけの治療は行いません。可能な限り、関節の僅かなズレを取り除き、より完全な機能性・審美性・恒常性を目指した精度の高い治療となります。
<今の状況も気にならないし、今後のことも気にしない場合>
今の歯並びや噛み合わせで十分満足している場合には,大人の歯並びへの交換を待って(おおむね12~13歳前後)治療終了になります。
当院では無料のカウンセリングを行っております。お気軽にご相談ください。

ののやま矯正歯科医院

早期治療終了時の注意事項

子供の時期に行う早期治療だけでほとんどの問題が解決し綺麗な歯並び噛み合わせになる場合と、早期治療を終了しても何か問題が残っている場合があります。
早期治療が終了する時期に「この程度の不正なら気にならない」という場合でも、残っている問題は年齢とともに更に悪く変化することも考えられます。僅かな問題点が将来的に強くなる可能性は高いです。
<ガタガタが残っている場合>
12歳臼歯,親知らずが萌出するとともに,すべての歯が生理的に前に移動するようになっていることからガタガタが増えてきます。また糸切り歯、最後に生えてくる12歳臼歯に問題が強い場合は、簡単な装置では解決しませんので、本格矯正が必要なことが多いです。
<下顎前突、側方変位、開咬、舌癖、呼吸系の問題が残っている場合>
中学生~高校生でのあと少しの成長が,おそらく今まで持っていた問題点を大きくするであろうズレを生み出す可能性があります。また、早期治療で治しきれなかった大きな骨のズレは外科矯正での改善が必要な場合もあります。
来週は<顎関節にズレが残っている場合>をご紹介します。

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早期治療をしているけど歯並びが気になる

子供がもう何年も早期治療をしているけど、歯のガタガタが治らない。出っ歯が治らない。など気になることがある保護者の方はいらっしゃると思います。それもそのはず、早期治療は骨のズレをより小さくし、大人の歯が配列可能なスペースをできる限り確保することが目標であり、一本一本の歯を綺麗に並べることが目的ではないのです。最初の持っていた問題が大きかったり、十分な治療期間が足りなかったら百点のゴールが達成できないこともあります。数年かけて拡大を続けたにも関わらず配列しきれなかった場合は、そもそも大きくなれる成長のキャパシティーがなかった、歯が大きすぎた、装置が十分機能しなかった場合などがあり、大きな骨格的ズレなど状況によってはそもそも本格矯正を前提とした早期治療を行っている場合もあります。
当院では見た目が綺麗に並んでいるように見えるだけの歯並びは目指しておらず、ガタガタは残しても顎関節の問題だけは改善させようとしていることが多いです。顎関節のズレが残っていると、子供の間はそれほど症状として現れていない場合であっても、大人になった時に問題が出てくる可能性があるからです。
ご心配な事がございましたらお気軽にご相談ください。

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子供の矯正いつまで続けるの?

矯正治療には子供の時期に行う頭蓋骨の成長を利用した矯正治療と、大人になってから行う歯並び、噛み合わせを整える矯正治療と二種類あります。では、子供の頃から矯正を始めてどのタイミングで大人の矯正治療に切り替えるのかご紹介します。
人それぞれ個人差がありますが、多くの人の目安とするのが、永久歯へと歯の交換が終了しているかということと、頭蓋骨の成長のピークが過ぎているかの二点です。
成長期に最後に生えてくるのが12歳臼歯。前歯から数えて7番目の歯で、文字通り12才頃生えてくる奥歯のことです。
そして、身長が伸びるのと同じように頭蓋骨も成長しており、身長の伸びのピークの時期が過ぎると下顎の骨の成長のピークは過ぎてると言われています。下顎の成長が落ち着いてから、大人の矯正へと進みます。
概ね12〜13歳頃に子供の矯正を終了する方が多いですが、成長には個人差があり、お口の中の状態も人それぞれ違います。当院ではその人に合った時期を見極めて子供の矯正治療終了の時期を判断しています。

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