保定装置を外したい場合

当院では、矯正治療を終えた患者様ほとんどの方に、歯の裏側に針金の保定装置を装着し保定管理をしています。
この保定装置は最低2年間は装着しますが、それ以降、患者様のご希望があれば、針金を外す事はできます。
しかし、この針金を外すと矯正治療前の歯並びに戻ろうとする後戻りの可能性が出てきます。何年も長い間保定装置をつけていても、外して数年後に後戻りが出る場合もあります。
そして、当院では保定中の方は定期的にクリーニングを行い保定管理を行っています。保定装置を使用しなくなる場合は当院での管理が終了したしますので、定期的なクリーニングは一般歯科を受診してください。
以上の事をご理解していただいた上で、同意書にサインをいただいてから装置を外していきます。外す際にはお時間いただきますので、事前にご連絡ください。

ののやま矯正歯科医院

保定期間とは

前回お話したように、矯正治療で綺麗になった歯並び噛み合わせを保つ時期の事を保定期間と言います。
当院では見た目の美しさだけではない機能的な咬合を目指して治療を行っています。今後、何十年と治療をして良かったと思っていただけるよう保定治療を行って参りました。安定している状況が確認出来ましたら、保定装置は撤去する事もできます。何かの環境が優れないため不安定な要素を抱えていれば、保定治療の継続をお勧めするかも知れません。また、矯正治療とは関係せず、人間の身体は年齢とともに変化します。20ー30年の経過で上顎歯列は前方に、下顎前歯は後方に移動し、ガタガタが出ると言われています。おそらく自然な歯の移動、筋肉や歯周組織に対応した変化と思われます。これらの変化を最小限に停めたい場合は、永久的な保定装置の継続をお勧めします。
歯並びや噛み合わせが維持するためには、「歯も健康、歯茎も健康、アゴの関節も正常、口の回りの筋肉も正常」が望ましいです。定期的な口腔管理を続けより良い状態を保ちましょう。

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矯正装置を外したら終わりではない

矯正装置を終了する時は、ワイヤーを外して終わりではありません。今日は矯正治療を終了する時の流れをご紹介します。
ワイヤーで歯を並べた後は取り外し式の装置を使い、さらに噛み合わせを仕上げていきます。
・DP(ダイナミックポジショナー)
ソフトな半透明のシリコン素材ですので若干の歯の捻れなどがあっても、この装置をはめることによって改善します。模型上の歯を咬合器上で精密に噛み合うように配列し直して作製したポジショナーを用いて、マルチブラケット治療の最終仕上げに用います。使用する期間は約1ヶ月です。1日数回程度、3分ずつエクササイズを行ってください。10秒間強く噛む~10秒間ゆるめる~10秒間強く噛む~(3分間)これにより正常咬合に近づきます。
・そのまま保定開始
通常上記の仕上げを行った後に、保定期間(後戻りしないようキープする期間)に入ります。
状況によっては異なる装置を用いる場合もあります。
矯正装置を外す際にはきちんとした準備が必要です。お引越しなどの予定がある方は早めにご相談ください。

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歯ブラシだけで磨いていませんか?

本日6月4日は「虫歯予防デー」です。そして、6月4日〜6月11日の1週間は「歯とお口の健康週間」です。
虫歯予防で大切なことは、まずきちんとプラークを落とすことです。
皆さんは歯磨きの時に歯ブラシ以外に使っているものはありますか?歯ブラシだけではどんなに丁寧に磨いたとしてもお口の中の汚れを全体の60%しか落とすことができません。残りの40%はどこに残っているのでしょうか?
正解は、「歯と歯の間」です。歯と歯がぴったりとくっついて並んでいたり、重なり合っている方は、その歯同士が当たっている面は歯ブラシの毛が入らないのでプラークを落とすことができません。
歯と歯の間のプラークを除去するためには、糸ようじ、フロス、歯間ブラシが必要不可欠です。
糸ようじも入れて出すだけだときちんと汚れを落とすことができません。糸をそれぞれの歯の側面に擦り付けるように動かしてください。
歯間ブラシは歯の隙間にあったサイズのものを選ばないと、歯茎に負担をかけてしまい、隙間を広げる原因になってしまいます。
100%プラークを除去できるよう、糸ようじ、フロス、歯間ブラシを使いましょう。

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