第一期治療の考え方

子供の頃(永久歯が生え揃うまで)に行う矯正治療を第一期治療・早期治療と言います。大人の矯正の第二期治療と何が違うのでしょうか?
第一期治療の間は頭蓋骨の成長があり、第一期治療はその成長を利用して行う矯正です。例えば、歯の並ぶスペースがない場合、骨を拡大してスペースを作ります。出っ歯の場合は、夜寝るときに上顎を押さえ成長を抑制する装置、受け口の場合は、上顎を前に引っ張り成長を促す装置、といったように成長を装置でコントロールします。
第一期治療の目的は、全部の歯を綺麗に並べるのではなく、歯が並ぶスペースをできる限り確保することと顎の成長のバランスを整えることです。その後、第二期治療として歯を1本1本マルチブラケットで並べる流れになっています。第一期治療を行うことにより、程度によっては第一期治療のみで矯正治療が終了になる場合があったり、第二期治療がスムーズに進む場合があります。
第一期治療をお考えの方はお気軽にご相談ください。

ののやま矯正歯科医院

外科矯正 オペ後の食事

先週は調節後の歯が痛いときの食べやすい食事メニューをご紹介しました。今週は外科矯正のオペ後の食事のご紹介です。
外科矯正のオペ後2週間は口を開けることができません。よってミキサー食をストローで摂ることになります。退院後も1〜2か月程度は口が開けづらく、噛む力が弱くなりミキサー食が続きます。
そして入院中は間食も大切になってきます。食事がしっかり取れなかった場合は間食で栄養を補給します。ゼリーやプリン、アイスなどをスプーンでしっかりと混ぜてトロトロにするとストローで食べやすくなります。ジュースやゼリー飲料などもオススメです。
退院後はご自身でミキサー食を作ることになります。ミキサー食の作り方は先週ご紹介した通りです。オペ2週間後、顎間ゴムを自分で掛け外しするようになると、食事は噛んで摂ることができますが、筋肉や顎の関節がまだ安定していない時期なので無理は禁物です。スナック菓子はお湯を少し入れてフォークでほぐしたり、乳幼児用のお菓子や市販の離乳食も食べやすくてオススメです。

ののやま矯正歯科医院

矯正治療中、歯が痛いときの食事

食欲の秋の季節ですね。しかし、矯正治療の調節を終えたばかりの人は歯が動くときの痛みで1週間程度食事がとりづらい時期があります。今日は痛いときの食事をご紹介します。
歯で噛み切る、すり潰すという行為が難しくなるので、基本やわらかいものを選びます。
カレーやシチュー、スープ、やわらかく茹でた麺類が食べやすいと思います。
お米も、お粥やおじやの様に柔らかく煮たり、パンもスープなどに浸したり、お肉も舌でほぐせるひき肉がオススメです。
野菜や果物など繊維質なものも食べづらくなるので、野菜ジュースやミキサーでスムージーにすると栄養を補給できます。
しかし、矯正治療は何年もかけて行うもの、調節の度に食事のレパートリーが同じもの続いてしまうこともあるでしょう。お子さんが矯正中の方はその子だけのために別メニューを作るのも大変だと思います。
どんなメニューでもすり鉢で食べやすい程度にすり潰したり、ミキサーで行うときは少し水分を足して味が薄くなった分また調味料を足すと、矯正中でも様々な食事を楽しむことができます。是非お試しください。

ののやま矯正歯科医院

歯根吸収

歯根吸収とは、歯根が何らかの原因で溶けてしまう現象のことであり、永久歯に生え変わる時に乳歯が溶ける生理的吸収、外傷に伴う外部吸収(しばしば根の癒着)、歯髄の問題で起こる内部吸収、矯正治療が影響するものがあります。その中でも今回は、矯正治療の影響についてお話します。
歯科矯正では、矯正装置により持続的な力を加え歯を移動させます。原因は完全には解明されていませんが、無理な力をかけたり、繰り返し揺らすような動きを行うことで歯根吸収が起こりやすいと言われています。その他にも、元々歯根吸収が起こりやすい体質、歯根形態、咬合様式(開咬)などもあるとされています。
矯正治療による歯根吸収は特徴的で、本来は尖っている根っこの先が丸くなってなってしまうことが多いです。軽度の場合には生活に支障はありませんが、高度に進行した場合には、歯の動揺や脱落、虫歯や歯周病になった時にリスクが高まります。矯正治療中に、そういった症状が見られた際には、まず3ヶ月程度歯を動かす処置を停止し、その後動かし方を半分程度に下げ、少しずつ治療を再開していきます。歯科矯正をする場合、個人差はありますが歯根の吸収というリスクは避けられないと言われており、起こった時に適切な対処をすることで、大きな問題にならないように気をつけます。

ののやま矯正歯科医院

食育と歯

最近よく耳にする「食育」という言葉。食育とは、食に関心を持ち、食を通して人間として生きる力を身につけることを言います。今日は食育と歯科の関係をお話しします。
歯科の領域では「噛む」ということが深く関係してきます。一口に噛む回数は30〜50回が理想的。よく噛むことで食べ物がよりしっかりと粉砕されるだけでなく、消化酵素を含む唾液が多く分泌されよく混ざることによって胃腸での消化吸収が助けられます。他にも唾液には自浄作用といって歯に汚れをつきにくくしてくれる働きや、発がん性物質の働きを抑える酵素が含まれています。そして、噛んだ刺激は脳の広範囲に伝わり将来的に認知症予防へと繋がります。
あまり噛まない「早食い」「丸飲み」はメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の原因に挙げられます。
「食」は「口」から始まります。「食」を通して身体の健康だけでなく、噛むことによって食感を楽しみ、舌で味を感じることによって心の健康も獲得できる「食育」を考えてみましょう。

ののやま矯正歯科医院

知っていますか?TCH(歯列接触癖)

皆さんはTCH(歯列接触癖)を知っていますか?TCHとは”Tooth Contacting Habit”の略で、上下の歯を”持続的に”接触させる癖のことです。この癖は、筋肉の緊張や疲労を引き起こします。筋肉の緊張や疲労と聞くと「食いしばり」や「噛み締め」を思い浮かべる方が多いと思いますが、上下の歯を接触させる程度であってもこれらの症状を引き起こすのです。
そもそも人間は何もしていない時には上下の歯は接触しておらず、会話や食事をするときを含めても接触している時間は1日20分程度が正常と言われています。上下の歯の接触時間が増えるとそれだけ顎関節への負担も増えていきます。
TCHはテレビを見ている時やパソコンをしている時など無意識の時に起こりやすいので、テレビやパソコンの隅に付箋やシールを貼っておいて、それをみた時に歯が接触していないかどうか確認し、もし接触していたら離すようにすると良いでしょう。

ののやま矯正歯科医院

キシリトール

皆さんはキシリトールを知っていますか?ガムやタブレットのCMなどでよく耳にすると思いますが、今日はキシリトールについて詳しくお話しします。
キシリトールは、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)を作り出さない「糖アルコール」という甘味料の一つで、野菜や果物の中にも含まれる天然の成分です。糖アルコールには他にも、マルチトール・ソルビトール・ラクチトールなどがありますが、キシリトールには虫歯の原因にならないだけでなく、歯を強くし、虫歯の発生を防ぐ予防の効果もあります。まずキシリトールは虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖を防ぎ、プラーク(歯垢)の付着性を減少させます。また、歯の脱灰(歯が酸によって溶け出すこと)を防ぎ、歯の再石灰化を促進させます。
市販のキシリトールガムは甘味料としてキシリトールを50%以上使用していますが、その他に人工甘味料が含まれているので注意が必要です。一方、歯科専用のキシリトールガムは甘味料としてキシリトールを100%使用しています。歯科専用でもキシリトールの効果を得るためには「1回2粒を1日に3、4回」を目安に食べる必要があります。キシリトールを上手に利用して歯を強くしていきましょう。

ののやま矯正歯科医院

乳歯のうちから将来の歯並びを考える

乳歯の歯並びが悪くても、そのうち永久歯に生え変わるから・・・とそのままにしていませんか?
乳犬歯よりも前の歯は、乳歯の時よりもサイズの大きい永久歯が生えてくるので乳歯列の時から歯と歯がすき間なく並んでいる時には、永久歯が並ぶスペースが足りなくなり、ガタガタの歯並びになってしまいます。
生え変わりの時期は、歯列や顎の成長発育が活発なため、お子さんの歯や口の中にできるだけ関心を持って正常な発育を妨げる因子を取り除いてあげることが大切です。個人差はありますが6〜9歳頃に具体的に次のポイントをチェックしてあげてください。
★6歳臼歯(第一大臼歯)が正常に生えてきたか
★上の2本の前歯の間に5ミリ以上のすき間がないか
★乳歯の前歯がいつまでも抜けずに残っていないか
★側切歯(前から2番目の永久歯)の生える場所がなく、歯列からはみ出すように生えていないか
★前歯の噛み合わせが上下で反対になっていないか
★指しゃぶりや舌を突き出す癖がないか
★奥歯を噛み合わせたときに左右にズレがないか
問題がありそうでしたら、矯正歯科などで相談されてみるのがいいでしょう。

ののやま矯正歯科医院

矯正歯科選びのポイント

前回は矯正治療開始のタイミングについてお話しましたが、今回は治療をする歯科医院選びのポイントについてお話します。矯正歯科治療に特化した歯科医の組織である「日本臨床矯正歯科医会」では、適切な矯正歯科治療を受けていただく為に、患者さん自身が信頼できる矯正歯科を見極める為の受診の目安として6つの指針を掲げています。
⑴頭部X線規格写真(セファログラム)検査をしている
⑵精密検査を実施し、それを分析・診断した上で治療をしている
精密検査として①口腔内審査 ②顎機能と咬合機能の検査 ③顎のプロポーション検査 ④筋機能検査
診断資料として①模型分析 ②頭部X線規格写真の分析 などを実施した上で診断を行うことが不可欠です。
⑶治療計画、治療費用について詳細に説明している
⑷長い期間を要する治療中の転医、その際の治療費精算まで説明をしている
日本臨床矯正歯科医会では治療中に転居などで診療所を変わらざるを得なくなった患者さんに、転居先にできるだけ近い矯正歯科を紹介する「転医システム」があります。
⑸常勤の矯正歯科医がいる
⑹専門知識のある衛生士、スタッフがいる
詳しくは、日本臨床矯正歯科医会のホームページをご覧ください。

ののやま矯正歯科医院

矯正治療開始のタイミング

矯正治療は何歳からでもスタートできますが、学生さんにとって良いタイミングと考えられる時期がいくつかあります。
タイミング①小学生であれば前歯が生え変わる低・中学年までに早期治療(乳歯のある子供向けの矯正治療)を開始することが多いです。矯正治療は1〜6か月に一回程度の定期的な通院が必要ですので、学校生活に慣れた頃の新学期に治療をスタートして生活の流れに取り入れるのが良いでしょう。
タイミング②中学生以降の学生さんの治療については本格治療(大人の歯全てをマルチブラケットという装置で動かす治療)は治療期間を2〜3年程とみておきたいです。
ただ、個人差や治療法も異なりますので”いつまでに治療を終えたい”という希望があっても、歯の生え変わりや成長変化の経過を見ていく必要がある人もいます。
その他にも社会人になってご自身の収入が安定してから治療を始める方も多くいます。矯正治療は費用も掛かりますのでご家族との相談も大切ですね。

ののやま矯正歯科医院