ワイヤーの調節いつまでするの?

本格矯正のワイヤーの調節期間は人それぞれ違いますが、大体の方は2年前後調節を行います。
ワイヤー調節のステップには大きく分けて3つあります。
まず、細いワイヤーから徐々にワイヤーを太くしていき、ガタガタを取っていきます。
歯のガタガタが取れたら、次に隙間を閉じていきます。抜歯をしたスペースや、歯と歯の間の隙間をゴムやワイヤーを絞めて閉じていきます。
隙間が閉じたら、一度模型を作り、模型上で残っている問題を確認します。
そして、残りの問題点を解決するよう調節を入れ、最終仕上げの段階に入ります。
多くの方は仕上げをして半年程度で治療が終了することが多いですが、抱えている問題が大きい場合は1年程度調節を続けてもう一度模型を作り確認することもあります。

ののやま矯正歯科医院

プレート撤去

顎変形症の手術でプレート固定を行った場合、手術から1年後、プレートを撤去する手術を行います。
こちらの手術前にもレントゲン撮影などの検査を行いますが、45分程度の出血の少ない手術なので自己血輸血はありません。この頃には矯正治療も終えているのでお口の中には保定装置のみが入っている状態での手術です。
プレート撤去のオペは、日帰りの場合と入院の場合があります。入院の場合は、手術の前日から入院して、全身麻酔での手術を行い3日程度で退院できます。上下の歯を固定しないので刻み食を食べられます。顔は前回の手術と同じくらい腫れますが、血を抜くための首の管はつけません。腫れが引くのも前回同様2、3週間かけてゆっくり引いていきます。入院期間が短いので傷口は縫合したまま退院し、1週間後に抜糸します。
その後は数カ月に1度の検診を2、3回受け、主治医にチェックしてもらい外科矯正終了となります。
長い治療お疲れ様でした。これからはこの歯並び噛み合わせをキープできるように頑張りましょう。


ののやま矯正歯科医院

手術後の管理

手術を終え退院した後も、口腔外科を受診します。
手術後は上下の歯を固定しているのでお口を開けることができません。入院期間も病院によって異なるので、入院期間中のみ固定する病院と退院後も固定する病院とあります。退院後も固定していた場合は、約1週間後に口腔外科を受診し、固定を外してもらいお口のクリーニングと手術中に親知らずを抜歯していたら抜糸も行います。
その後は1ヶ月後、2ヶ月後、半年後と間隔をあけて数回受診します。
手術から1年後に埋め込んだプレートを撤去する手術を行いますが、もし、それまでにプレート周りが痛かったり炎症を起こしている場合などは早く撤去することもあります。
手術後もきちんと口腔外科を受診しましょう。

ののやま矯正歯科医院

口腔外科を受診するタイミング

外科矯正で手術の予定がある人は、手術をお願いする口腔外科を受診することが何度かあります。
矯正治療を始めるにあたって、まず親知らずを抜く必要がある場合の方は、親知らずの抜歯を手術をお願いする口腔外科で抜いてもらいます。誰しも手術は不安なものですが、親知らずを実際に手術してもらうドクターに抜歯してもらうことでアレルギーや出血性素因などのスクリーニングができる他、口腔外科スタッフとやり取りをしてもらうことで不安は取り除かれていくことでしょう。
次に口腔外科を受診するときは、術前矯正の準備が整ったときです。この時に手術の日程を決めていきますが、約3ヶ月以降先の予約になることが多いので、当院からお手紙を受け取ったらオペ希望日の3ヶ月前には受診しましょう。長期休みやGWなどの繁忙期をご希望の方はさらに余裕を持って受診しましょう。
そして、口腔外科でレントゲン撮影などの検査や入院の手続き、場合によっては手術の時に輸血する自己血の採血の為に2回ほど受診します。オペの日から逆算して行っているので必ず受診しましょう。


ののやま矯正歯科医院

手術の時期

外科矯正で手術を予定している方は、色々と準備が必要です。
まず前回もお話したスプリント治療を半年〜1年行い、その次に本格矯正へと進み1年〜2年かけて手術へ向けて歯並びを整えていきます。歯並びが大体仕上がってくると、再びスプリントを最低3ヶ月間使用し顎位も安定させます。顎をズレのない位置で手術できるようにサボらず行いましょう。
そして、このスプリントを使い始めた辺りで、手術を行う口腔外科を受診し手術の日程を決めることができます。手術の予約ができるのは口腔外科の予約状況によりますが、約3ヶ月以降先の取ることができます。
このように最低限の準備が整ってから患者様には手術の時期を決めていただくことになります。
手術の時期は早くすることはできませんが、遅らせることは準備が整った状態をキープすればできるので、余裕ある時期をご検討ください。


ののやま矯正歯科医院