部分矯正

前歯の隙間が気になる。前歯や横の歯の凸凹が気になる。以前矯正していたが少し乱れが出てきた。一本だけ噛み合わせが反対になっているなど部分的に気になるところだけ矯正治療をしたいと考えている人は多いようです。しかしながら、部分的な矯正治療が適応できる場合は限られています。歯並びの乱れが大きい場合や動かしたい歯の噛み合わせに問題がある場合、骨格的に問題がある歯並び噛み合わせの場合、部分矯正を行うことで噛み合わせが悪くなることが予想される場合には全体的な矯正治療が必要となります。
最近では部分的な歯並びの悩みをカスタムメイド(マウスピース)矯正で治療することも一般的になってきています。ただし、薬機法(医薬品医療機器等法)では医療機器に該当せず、歯科技工士法の矯正装置にも該当しませんので保険の治療に用いることはできませんし、歯科医師個人の責任のもとで使用するものになります。透明なマウスピースを装着することで矯正治療が行えるので見た目が気になる方には始めやすいでしょう。マウスピース矯正の場合は装置の装着時間が短いと矯正の効果が出づらいので基本的には1日20時間は装置を装着し、お食事と歯磨きの時以外はマウスピースを装着しておくことが良いとされています。当院では無料のカウンセリングを行っていますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。

ののやま矯正歯科医院

Eライン

矯正歯科治療で必要な検査の中に顔面写真があり、正面、斜め45度、側面及び笑顔の顔面写真を撮影します。その中でも側面の顔面写真から唇の形態を評価することがあります。鼻の先端から顎の先までを結んだ線をEライン(エステティックライン)と呼び、上唇と下唇の前後的な位置(突出度)を評価します。矯正歯科治療ではこの突出度から、治療の際に抜歯が必要になるかの判定に使用することがあります。
このEラインは横顔の美しさの基準にもなり、日本人の横顔の美しさは、多くの研究結果からEラインよりも上下の唇が若干内側にあるのが良いとされているそうです。
自分の横顔がきれいなEラインか確かめるのはとても簡単で、人差し指を鼻の先において「シー」というポーズをとるようにして顎の先まで指を下ろしてみてください。この時に唇が指に触れない、または触れるか触れないくらいだった方はきれいなEラインの持ち主といえます。
出っ歯や受け口などの不正咬合とEラインは関係しており、不正咬合を改善することによってEラインが改善することもあります。

ののやま矯正歯科医院

第一期治療の考え方

子供の頃(永久歯が生え揃うまで)に行う矯正治療を第一期治療・早期治療と言います。大人の矯正の第二期治療と何が違うのでしょうか?
第一期治療の間は頭蓋骨の成長があり、第一期治療はその成長を利用して行う矯正です。例えば、歯の並ぶスペースがない場合、骨を拡大してスペースを作ります。出っ歯の場合は、夜寝るときに上顎を押さえ成長を抑制する装置、受け口の場合は、上顎を前に引っ張り成長を促す装置、といったように成長を装置でコントロールします。
第一期治療の目的は、全部の歯を綺麗に並べるのではなく、歯が並ぶスペースをできる限り確保することと顎の成長のバランスを整えることです。その後、第二期治療として歯を1本1本マルチブラケットで並べる流れになっています。第一期治療を行うことにより、程度によっては第一期治療のみで矯正治療が終了になる場合があったり、第二期治療がスムーズに進む場合があります。
第一期治療をお考えの方はお気軽にご相談ください。

ののやま矯正歯科医院

外科矯正 オペ後の食事

先週は調節後の歯が痛いときの食べやすい食事メニューをご紹介しました。今週は外科矯正のオペ後の食事のご紹介です。
外科矯正のオペ後2週間は口を開けることができません。よってミキサー食をストローで摂ることになります。退院後も1〜2か月程度は口が開けづらく、噛む力が弱くなりミキサー食が続きます。
そして入院中は間食も大切になってきます。食事がしっかり取れなかった場合は間食で栄養を補給します。ゼリーやプリン、アイスなどをスプーンでしっかりと混ぜてトロトロにするとストローで食べやすくなります。ジュースやゼリー飲料などもオススメです。
退院後はご自身でミキサー食を作ることになります。ミキサー食の作り方は先週ご紹介した通りです。オペ2週間後、顎間ゴムを自分で掛け外しするようになると、食事は噛んで摂ることができますが、筋肉や顎の関節がまだ安定していない時期なので無理は禁物です。スナック菓子はお湯を少し入れてフォークでほぐしたり、乳幼児用のお菓子や市販の離乳食も食べやすくてオススメです。

ののやま矯正歯科医院

矯正治療中、歯が痛いときの食事

食欲の秋の季節ですね。しかし、矯正治療の調節を終えたばかりの人は歯が動くときの痛みで1週間程度食事がとりづらい時期があります。今日は痛いときの食事をご紹介します。
歯で噛み切る、すり潰すという行為が難しくなるので、基本やわらかいものを選びます。
カレーやシチュー、スープ、やわらかく茹でた麺類が食べやすいと思います。
お米も、お粥やおじやの様に柔らかく煮たり、パンもスープなどに浸したり、お肉も舌でほぐせるひき肉がオススメです。
野菜や果物など繊維質なものも食べづらくなるので、野菜ジュースやミキサーでスムージーにすると栄養を補給できます。
しかし、矯正治療は何年もかけて行うもの、調節の度に食事のレパートリーが同じもの続いてしまうこともあるでしょう。お子さんが矯正中の方はその子だけのために別メニューを作るのも大変だと思います。
どんなメニューでもすり鉢で食べやすい程度にすり潰したり、ミキサーで行うときは少し水分を足して味が薄くなった分また調味料を足すと、矯正中でも様々な食事を楽しむことができます。是非お試しください。

ののやま矯正歯科医院