金属アレルギー

アレルギーとは、いろいろな物に反応して発症し、炎症を起こすことです。近年では、さまざまなアレルギーを抱えてる人が多く、花粉、ハウスダスト、食べ物、金属、薬物などがよく聞かれます。その中でも金属アレルギーは矯正治療を行う上で注意が必要です。
矯正治療では、ブラケットやワイヤー、バンドなどの金属材料を使って進めますが、その中には、ニッケル、クロム、コバルト、チタン、モリブデン、金、銀、銅、鉄などが含まれています。
金属アレルギーがあると、矯正治療は出来ないように思えますが、必ずしもそうとは限りません。矯正装置の種類は多く、その方に応じてアレルギーが出にくい装置を使って行います。そういった治療を行うためにも、当院では初診の際に書いて頂く問診票の中にアレルギーについてお伺いする項目を設けています。また、単に金属アレルギーといっても、患者の体質に合わない金属はどういう種類なのかは分からないため、パッチテストを行ってもらうこともあります。
もしアレルギーをお持ちで矯正治療を考えている方は、一度ご相談下さい。

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ののやま矯正歯科医院

歯が動く仕組み

矯正歯科治療では、正しい咬み合わせにするため、歯を動かしていきます。その際、歯を並べるスペースが足りないと並べることは出来ませんので、必要に応じて抜歯をお願いしています。なお、抜歯したからといってそのスペースがそのままになることはありません。マルチブラケット装置などを使い、その隙間を閉じていきます。
歯と歯を支えてる骨(歯槽骨)の間には、歯根膜とよばれる繊維性結合組織があります。歯根膜は一定の幅を維持しようとするため、動かしたい歯を矯正装置を使い、力を加えてやるとその歯根膜が伸縮します。縮んだ方は、骨を吸収していき、反対に伸びた方は骨を作っていき、元の幅に戻そうとします。その動きが歯を動く仕組みとなっています。これは歯が、骨の中を通って自然に生えてくるときも同様な骨の変化がみられます。歯が動いている時には、痛みなどが出る場合がありますが、3日〜1週間ほどすれば治まってきますので、その間は柔らかい物を食べるなどしておいた方が良いでしょう。
加える力の大きさや方向を十分考慮しながら無理なく動かしていくため、治療期間も長めにかかってしまいますが、綺麗な歯並びにするためには必要な期間となりますので頑張っていきましょう。

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顎変形症

咬み合わせの異常の原因として、歯が原因のもの以外にも、顎の骨と歯が原因のものがあります。それは、顎変形症といわれており、上顎または下顎のどちらか、あるいは、その両方が骨格的に前に突き出ている、引っ込んでいる、ゆがんでいる状態のことをいいます。これは歯の矯正治療だけで治すのが困難であり、それに加えて顎の骨を移動させる手術が必要となります。しかし、下顎の成長が落ち着いていない時にやると、後戻りをしてしまう可能性があるため避けておいた方が良いとされています。
手術は、基本的に口の中から行うため、顔の方に傷が残ることはありません。ただ、術後は腫れたり、口が開けれないため食事をしづらかったり、喋りにくいといったことが起こってきます。そのため、1ヶ月ほどは安静にしておいていただければと思います。
顎変形症の治療は咬み合わせの改善が一番ですが、治療後には、顔の変形も改善されます。歯並びや咬み合わせだけでなく、顎の形を気にされている方は、一度専門機関での相談をしてみるのも良いでしょう。

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歯科矯正用アンカースクリュー

歯科矯正用アンカースクリューとは、上顎や下顎、口蓋(口の中の上側の壁)にピアスのような小さなネジをつけることです。叢生の度合いが大きかったり、垂直的な問題が大きく、通常の装置だと解決しない、歯の移動距離が著しく大きい、ヘッドギアの使用が困難または効果が少ないなどの問題を抱えている方にさせて頂いています。
装着時には歯科用麻酔をしたり、痛み止めを服用して頂くのでほとんど痛みはありません。しかし、10〜20%前後は失敗するリスクがあり、装着後の治癒が悪く、感染を起こし動揺や脱落することがあります。その際には、一度撤去し、別の方法を用いて治療を進めたり、再度装着させて頂いています。
メリットとしては、通常の矯正治療では困難な動的処置が可能になったり、顎関節との調和を極めて厳密に精度の高い咬み合わせに仕上げることの出来るなどといったことがあります。また、マルチブラケット装置を撤去する際に一緒に撤去させて頂き、外した跡はほとんど残りません。そのため、必要性がある場合には積極的に検討してみる価値はあると言えるでしょう。

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