矯正治療中の虫歯治療

2週に渡って虫歯予防の大切さをお話をしてきましたが、それでも矯正治療中に虫歯になっていしまった時の対処法をお伝えします。
虫歯かな?と怪しい歯を見つけたり、痛みがある場合は一般歯科を受診して治療していただいて構いません。しかし、虫歯の場所によっては装置が邪魔で治療ができないという場合もあります。一般歯科で「治療する場所の矯正装置を外して来てください」と言われたら、すぐに矯正歯科を受診していただき、ワイヤーを外したり、治療の邪魔にならないところまでワイヤーを切ったり、奥歯なら金属の輪っか(バンド)を外したりと対応させていただきます。
そして治療が終わったら装置を戻すのですが、装置をしていない間はどんどんそこが後戻りしていっている状態になります。そのため、治療後はなるべく早く装置を戻しに来ていただく必要があります。
いつまでも健康な歯で過ごせるように矯正治療だけでなく、清潔で健康なお口を保てるように頑張りましょう。

ののやま矯正歯科医院

矯正治療とフッ素

先週の「プラークを見てみよう」では予防の大切さをお話しさせていただきました。今週は虫歯予防の強い味方「フッ素」についてご紹介します。
そもそもフッ素とは、海藻やお茶、小魚などに含まれ歯の再石灰化を促し、歯を強くしてくれる物質です。多くの歯磨き粉の中にも含まれていますが、フッ素は一度に大量に摂取すると急性中毒を起こし、嘔吐したりする可能性があるので市販されているものは低濃度のものです。
一般歯科では3ヶ月に一回高濃度のフッ素を塗ってもらえます。フッ素を塗る前のクリーニングは保険がききますが、フッ素を塗ること自体は自費で行う歯科医院が多いです。
そしてフッ素は矯正装置の上から塗っても何も問題はないので虫歯予防の為にもどんどん活用していただきたいものです。
しかしフッ素は塗れば虫歯にならない魔法の薬ではありません。虫歯予防で大切なことは、毎日の歯磨きと正しい食生活です。そしてさらに上手にフッ素を活用して虫歯のない健康な歯を大切に守っていきましょう。

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プラークを見てみよう

歯と歯茎の境目や矯正装置の周りを爪楊枝などでなぞってみましょう。白や黄色のベタベタしたものが取れた方はそれは「プラーク」と言って「歯の汚れ」です。この汚れは数時間や1日で出来るものではなく何日もずっと磨き残していたものかもしれません。特に矯正中は歯ブラシの当て方が難しくなり、プラークがつきやすくなります。
プラークの中には虫歯菌、歯周病菌など何億もの菌が住んでいます。そんなプラークがずっと歯にくっついていたらその部分は虫歯になり歯が溶けてしまいます。歯と歯茎の隙間(歯肉ポケット)に入り込んでいたら歯茎から出血し痛みを伴う歯肉炎になり、歯肉炎をそのままにしておくと、歯を支える骨が溶け膿が出て、支える骨がなくなり歯が抜けてしまう歯周病へ進行してしまいます。
矯正治療を終えて装置を外した時に、部品が付いていたところの周りが虫歯になっていた。なんてことも少なくありません。これではせっかく長期間かけて綺麗な歯並び、正しい噛み合わせを手に入れたのに、健康なお口と言えるのでしょうか?そうならないためも予防が肝心。生涯にわたってご飯を食べていく掛け替えのない歯を守るためにもお口のなかにプラークが残っていないかチェックしてみましょう。

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11月8日は「いい歯の日」

11月8日は、1(い)1(い)8(は)で「いい歯の日」です。みなさんがいつまでもいい歯で過ごせるために、ご自分の歯のことを考えてみましょう。
歯は一生ご飯を食べていく一生モノ。「健康で充実した毎日を送るために80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう!」という「8020運動」があります。20本とは大抵の食べ物を噛み砕くのに必要な本数で、ご自分の歯で噛むことにより素材の感触を楽しむことができ、歯根膜から脳へ刺激が伝わり認知症予防へとつながります。
そんな大切な歯を失う原因は「虫歯」と「歯周病」です。この二つは毎日の歯磨きで予防することができることはもちろんの事、8020運動達成者に反対咬合や開咬といった不正咬合者は一人も居なかったという調査結果があります。つまり、不正咬合は虫歯や歯周病にも悪影響を及ぼしている可能性があります。
ご自身の将来のためにも不正咬合を改善させ、毎日の歯磨きをきちんと行い、8020を達成しましょう!

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