顎関節の仕組み

「顎の関節から音が聞こえる」「痛い」「口が開かない」などの症状が出る顎関節症。実際、私たちの顎ではどのようなことが起きているのか一例をご紹介します。
顎関節は上顎の骨にある下顎窩(かがくか)と呼ばれるくぼみに、下顎の骨の先(下顎頭)が入り込んで構成されています。その上顎と下顎の骨の間でクッションの役割をしているのが関節円板です。
口を閉じている時、関節円板は下顎窩と下顎頭の間にあります。口を開けると、下顎頭と関節円板は一緒に前方に移動し、口を閉じると元に戻ります。しかし、音がする場合の一例では、口を閉じている時でも関節円板が前にズレていて、口を開けようとすると下顎頭が関節円板と引っかかり、そして引っかかりが外れて下顎頭が関節円板の下に潜り込み口が大きく開きます。この時にカクンと音がするのです。
顎関節症には様々な状態、進行度があるので一概に全ての人がこの状態であるとは言えません。
顎関節について気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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舌の位置を改善する装置

矯正と舌の位置は深く関係しています。
もし舌が24時間、下顎の内側に貼り付くように押し続けていたとしたら、すごい受け口の成長を示すでしょう。正常な舌の位置は上顎に軽くタッチする位置で下の歯には当たっていないはずです。受け口の人は間違いなく舌がお口の下半分に位置しています。この筋肉の問題を解決するための装置があります。
口腔内に装着する取り外し式のプラスチック製の装置です。主に夜間使用ですが、装着に慣れて貰うために日中も30分~1時間ほど装着して貰えるとより良いです。この装置は成長期の受け口のお子様に使うことが多く、上唇を内側から押しのけるようなシールドと歯がかるく接触する部分とベロの下側に潜り込む部分がありますが、形としては一塊の板状になっています。カスタムでお口に合わせて作る場合と、既製品を調整して使う場合があります。使用期間は最低1年、毎月のチェックを行っていきます。
気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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口周りの筋肉を鍛える

先日お伝えした噛むことの8大効用の中で、口周りの筋肉が鍛えられるという効果があるとお伝えしましたが矯正治療でも口周りの筋肉を鍛えることはとても大切なことです。
歯の生えかわりの時期に使用し、口唇、舌などの筋肉の問題を解決しながら軽度の歯並びのガタガタと上下顎の位置関係を改善する機能的顎矯正装置があります。シリコン製のマウスピースを、就寝前の1時間と就寝時に装着します。装着すると唇が閉じにくくなったり、口呼吸のお子さんは呼吸がしづらくなってしまうことがありますが、正常咬合を目指すなら唇を閉じるようにトレーニングし鼻呼吸へと切り替えましょう。そしてタングタグに舌の位置を合わせるようになっているので舌の正しい位置を身につけることもできます。
6か月を過ぎるときちんと使えている場合は、歯並び噛み合わせに変化が現れ、計2年弱の使用期間となります。
歯並び噛み合わせについて気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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噛むことの8大効用②

今週は先週の続きをご紹介します。
【ひみこの歯がいーぜ】
は…歯の病気を防ぐ:よく噛むと唾液がたくさん出ます。唾液は自浄作用といって口の中を洗い流したり、石灰化作用で虫歯になりかかった歯の表面を元に戻す働きをして歯周病や虫歯を予防しています。
が…がん予防:唾液に含まれる酵素には抗発がん作用があり、がんの発症を防いでくれます。
い…胃腸の働きを促進する:よく噛むことで消化酵素がたくさん分泌されるとともに、食べ物もしっかりと噛み砕かれるので胃腸での消化を助けます。
ぜ…全身の体力向上と全力投球:私たちは踏ん張る時に無意識に歯を食いしばっています。アスリートの方がマウスピースをつけてプレイしているのを見たことがあると思いますが、あれはしっかりとした嚙み合わせを作ることによって、より力を発揮するためです。
「噛む」ことの重要性を知ると「よく噛んで食べましょう」「一口30回噛んで食べましょう」の言葉の意味が理解できると思います。しっかりと噛める歯、嚙み合わせを目指しましょう。

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噛むことの8大効用

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
「噛む」ということは、食べ物を咀嚼し嚙み砕くだけでなく、全身を活性化させる重要な働きをしています。今回は噛むことの効用を学校食事学会が作成した標語を用いてご紹介していきます。
【ひみこの歯がいーぜ】
ひ…肥満を防ぐ:よく噛むことで満腹中枢が働き食べ過ぎを防ぐことができます。生活習慣病であるメタボリックシンドロームはあまり噛まずに飲み込む「早食い・丸呑み」が原因と言われています。あまり噛まないので満腹中枢が働かず結果食べ過ぎてしまうからです。
み…味覚の発達:よく噛むと食べ物本来の味がわかりますが、濃い味付けをすると塩分の取りすぎにより高血圧などの原因になります。
こ…言葉の発音がはっきり:噛むことは口の周りの筋肉を使うので、よく噛むことで表情が豊かになり言葉の発音がよくなります。
の…脳の発達:噛む刺激は脳にまで伝わります。脳に酸素と栄養を送り脳細胞を活性化させ、子供の脳の発達を促し、高齢者は認知症の予防へと繋がります。
ご紹介しきれなかった効用は次週お伝えします。

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