歯磨き

私たちは、個人差はあるものの毎日歯磨きをしています。その際、正しい方法で歯磨きをしないと効果がないだけでなく、歯や歯茎を傷つけてしまうこともあります。そこで、今回は磨く順番と磨き方についてお話しさせて頂きます。
まず、磨く順番は、「グルリ1周方式」といわれる、下の歯の裏側→上の歯の裏側→上の歯の表側→下の歯の表側→奥歯の咬み合わせ部分の溝の順番で磨くと磨き残しも減らせます。磨き方は、歯ブラシを軽く鉛筆を握るように持ち、歯ブラシの毛先を優しく当て、軽く小刻みにブラッシングしましょう。その際、歯の1本1本を円を描くように磨くのがコツです。
お子さんの場合には、最低でも小学校低学年頃(6歳臼歯が生える)までは、仕上げ磨きをしてあげるようにして下さい。毎食後に出来るのが理想ではありますが、なかなか難しい場合には、1日1回、夜寝る前に行うと良いでしょう。特に、固定式の矯正装置がついていると磨きにくくなりますので、鏡を見ながら時間をかけて丁寧に磨くなど口腔内を清潔に保つようにしておいて下さい。

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ののやま矯正歯科医院

開咬

奥歯をしっかり噛み合わせても上下の前歯が噛み合わず、隙間が出来てしまう状態を「開咬」といいます。別名「オープンバイト」ともいわれています。前歯に隙間が空いてるため、前歯で物を噛み切ることが出来ず、発音も不明瞭になりがちです。また、口の中が乾きやすかったり、虫歯や歯周病になりやすいため、注意が必要です。そして、噛み合う歯が少ないため一部の歯に負担がかかったり顎関節症と関係しているともいわれています。
原因として、幼少期などのおしゃぶりや爪を噛む癖、鼻炎などにより口呼吸する癖、骨格的な問題などが主な原因としてあげられます。そのため、そういった癖がある場合には早い段階でやめるようにしておいて下さい。
成長期のお子さんには、成長中、上下の顎の成長を管理したり、適切な矯正装置を用いる、舌やお口周りの筋肉トレーニングを行うなどしていきます。そして、成長終了後、永久歯に器具をつけて最終的な咬み合わせを治していきます。その際に、抜歯や外科手術併用をする場合もあります。

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反対咬合

上下が逆に噛んでることを「受け口」ということが多いと思います。正式には、「反対咬合」または「下顎前突」といい、噛み合わせた時に下の前歯が連続して3本以上、交差咬合(下の歯が上の歯を覆ってる状態)になっている状態です。上の歯のかぶさりが無いため、下の歯の先端から根元まで全て見えたり、口元全体が前に出てるように感じられます。また、反対に噛んでることにより、無理な力がかかり顎に負担が生じやすかったり、サ行の発音に影響が出やすいです。それ以外にも、咬合性外傷といわれる、悪い噛み合わせを続けることによって、自分の歯を傷つけてしまい、歯肉がさがり、歯がぐらぐらになってしまったり、時には歯が削れてしまうなども起こりやすくなってきます。
反対咬合は他の不正咬合に比べ成長とともに顕著になってくるため、早めの治療(場合によっては乳歯列の頃)が良いとされています。もし、思春期の成長を過ぎて上下の骨組みのズレが大きい場合、手術を併用した歯科矯正治療が必要になることもありますので、噛み合わせがおかしいと感じた際には一度ご相談下さい。

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上顎前突

一般的に「出っ歯」といわれているものは、正式名は「上顎前突」といいます。横から見た時、上の前歯が前方に出て、下顎が後退している状態です。原因として、歯だけが前に出ている場合と顎の骨に問題がある場合があります。その状態ですと、上の前歯が邪魔をして唇が閉じにくいこともあります。唇が閉じれないと、口の中が開いた状態になりやすく口腔内が乾いてしまったり、転んだり人とぶつかった時に前歯を打ってダメージを受けやすくなります。また、歯が前に出ていることで、前歯で物をしっかり噛み切れない、虫歯や歯周病のリスクが上がる、見た目が気になるなど、日常生活にも影響を及ぼします。
治療は、大人になっても始めることは出来ますが、成長期を利用することで利点がいくつかあります。小学生の時期は下顎の成長が盛んなので、なにかの理由で下顎の成長が悪いのであれば原因を取り除くことや、問題を減らすことが大切です。
本人の協力次第であったり、成長が関与するので不確定部分が大きいなどの欠点などはありますが、行った治療が無駄になるということはないので、早めからの治療はお勧めします。

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正しい咬み合わせ

8月8日は、歯並びの日とされています。そこで、正しい咬み合わせについてお話したいと思います。
正しい歯並びとは、以下の条件を満たしてる状態のことを言います。
1つ目として、上下それぞれの前歯の中心線がほぼ一直線になっており、なおかつその中心線が顔の真ん中の線上にきていることです。これが一致しない場合、顎や歯の咬み合わせがどちらかにずれていると考えられます。
2つ目として、「一歯対二歯の咬み合わせ」といわれる、犬歯から奥の歯が上顎の歯1本に対して、下顎の歯2本で噛み合っている状態であることです。その際に、上下左右の奥歯が隙間なく咬み合ってることも必要です。
3つ目として、「Eライン(エステティックライン)」とよばれる鼻先と下あごの先を結んだ線より上唇が内側に、下唇がほぼライン上にあるのが綺麗な横顔の基本とされており、それが整っていることも大切とされています。
4つ目として、突出の度合いを表す「オーバージェット」、咬み合わせをの深さを示す「オーバーバイト」が適切であることです。自然に咬み合わせた時、上の前歯が下の前歯に水平、垂直方向にそれぞれ2〜4mmほど被さっているのが良いとされています。
今一度、ご自身の口の中を見直して頂き、咬み合わせで心配なことがありましたら、専門機関で相談してみましょう。

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