ガタガタの歯並び

現代の子どもたちは、顎が小さいといわれています。それは、生まれつきや食生活の変化により、口当たりが良く、柔らかい食べ物が増え、よく噛まなくても食べれるようになったことが原因として考えられています。顎が小さいと歯が並ぶスペースを十分に取れず無理矢理並ぶことになります。そのため、八重歯や乱ぐい歯と呼ばれるようなガタガタの歯並びになってしまいます。特に、犬歯は上顎で一番生え変わりの順番が遅く押し出され八重歯となることが多いです。
八重歯というと可愛いと感じたりしますが、それは日本だけであり、世界的には良いイメージがないようです。また、犬歯は歯の中で根が深く、長さも最も長いため、顎の動きを正常に行い、噛み合わせのためのとても重要な歯とされています。正しい位置に生えないことによって、臼歯に対する力のコントロールができず負担がかかり、将来歯を失ってしまう可能性が高くなります。そういったことを未然に防ぐため、正しい噛み合わせが大事になってきます。

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ののやま矯正歯科医院

歯の先天性欠如

ほとんどの方は永久歯が親知らず除くと28本あります。しかし、生えて来るべき永久歯が生えて来ない先天性欠如(せんてんせいけつじょ)の方が増えています。左右共に第2小臼歯や側切歯に多くみられ、いつまでも乳歯が生え変わらなかったり、6歳臼歯(第1大臼歯)が生えてこなかったりすると注意が必要です。
本来ならば、乳歯の下では永久歯になるための歯の卵のようなもの(歯胚/しはい)が作られ、乳歯の根が吸収されることによって歯が生え変わりますが、何かの理由で歯胚が出来ない場合は乳歯の根が吸収されず永久歯も萌出しません。その原因は明らかにされていませんが、遺伝や妊娠中の栄養欠如、全身疾患、薬物の副作用などの原因が考えられています。永久歯への生え変わりがないと乳歯のまま残るため、隙間が出来たり、歯並びにも影響が出てくる場合もあります。
また、乳歯は虫歯になりやすかったり、年齢を重ねるにつれ、徐々に乳歯の根も吸収されていき、20歳から30歳までには抜けてしまうことが多いです。そのため、年齢に応じて、矯正治療などの対処をしていくことが大切となります。

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保険がきく矯正治療

矯正治療は、基本的には、保険が適用されない治療となっています。しかし、条件が合えば、保険適用で行うことが出来ます。
1つ目として、厚生労働省が指定する23疾患のいずれかに当てはまり、指定自立支援医療機関(育成・更生医療)で治療することです。疾患の一例として、口唇裂・口蓋裂、ピエールロバン症候群、ダウン症候群、などです。18才未満であれば、自立支援医療も利用することが出来、世帯の所得状況に応じて自己負担額の上限が設定されます。
2つ目として、顎変形症で手術を前提とした「外科矯正」で、成長を終えた方(本格矯正)が対象となります。その際には、顎口腔機能診断施設の指定機関でなければなりません。
外科矯正は、矯正専門医院で歯並びを改善し、提携する医療機関(当院の場合は広島赤十字原爆病院)で顎切手術をします。10日前後の入院が必要になります。その後は良い噛み合わせを構築する仕上げとして術後矯正を数ヶ月行い終了です。
保険が適用されるかどうかは、精密検査を受けて頂き、その診断結果によって決まってきます。

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装置撤去後の患者様の声

当院では、マルチブラケット装置が外れ、保定治療になる方にアンケートをお願いしています。今回は、その患者様の声について書いていきたいと思います。現在治療中の方、治療スタートを迷われている方の参考になれば幸いです。
まず、治療を始める前に感じていた不安として、痛み、期間、抜歯、見た目、本当に治るのか、治療内容、食事に支障が出るかなど、多くの不安を挙げて下さっています。しかし、実際に治療が終わってその不安のことについて伺ってみると、解決した、思ったより痛くなかった、早く終わった、綺麗になってよかったなど、個人差はあるかと思いますが、想像してたより影響が少なかったようです。
治療を終えた患者様からは、「痛みを乗り越えるとそれ以上の喜びが待っていて、心も顔も明るくなれる」「きれいな歯は自分の自信になるので、諦めずに頑張って下さい」など、これから治療をスタートする方に向けて励ましのメッセージをいただきました。
治療中、痛みが強かったり、不安なことなどあると思います。診療日であれば、その都度対応させて頂きますので、何かありましたらご連絡下さい。

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