4月2日は歯列矯正の日

4月2日は「し(4)れ(0)つ(2)」の語呂合わせで歯列矯正の日とされています。今日は矯正をすることのベネフィットとリスクについてお話しします。
〈ベネフィット〉
心理的ベネフィットとしては、審美性の改善により患者さんの行動が外交的になるということです。当院の治療終了時のアンケートでも「笑顔に自信が持てるようになった!」「思いっきり笑えるようになった!」などの言葉が寄せられています。
口腔保健におけるベネフィットとしては、不正咬合のリスクファクターを除去することによって虫歯や歯周病を予防できること。また機能的ベネフィットとしては、咀嚼機能や発音機能が改善され快適な機能を発揮することができることなどがあげられます。
〈リスク〉
マルチブラケット装置などの固定式装置をつけることによって、バンドやブラケット周りの歯の表面の脱灰、白濁、虫歯を招く可能性があります。
また、装置を外す際の歯の破折やヒビの発生、口腔清掃不良による歯肉炎や歯肉増殖、歯周炎の悪化などの歯周組織への影響があります。矯正装置が頬粘膜当たることにより口内炎ができやすくもなります。
治療期間の延長や過大な矯正力、外傷の既往などによっては歯の神経の失活や歯根吸収が起こることもあります。

高いベネフィットを求めるとそれに応じてリスクも高くなりますが、歯の移動などの限界を予測して患者さん一人一人に合わせた治療目標をご提案していきますのでまずはご相談ください。

ののやま矯正歯科医院

お口の体操「あいうべ体操」

2週にわたって舌癖についてお話してきましたが、今週は舌癖に深く関係する口呼吸を改善する「あいうべ体操」をご紹介します。
日本人の9割が口呼吸と言われていますが、口呼吸によって口の中が乾燥すると虫歯や歯周病といった口の中の病気だけでなく、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、膠原病、腎臓疾患といった全身の病気へと繋がる可能性もあるかもしれません。そして口呼吸の人は必ず悪い舌癖を持っているので、歯並び、姿勢、顔の歪みに悪影響を及ぼします。しかしいずれも口呼吸を「あいうべ体操」で鼻呼吸にすることで改善することができます。
☆「あいうべ体操」やり方
①「あー」と口を大きく開く ②「いー」と口を横に広げる
③「うー」と口を前に突き出す ④「ベー」と舌を前に突き出して下に伸ばす
①〜④を1セットをして1日30回を目安に行いましょう。ポイントは大げさなくらい口を大きく動かすことと、1回を4秒前後かけてゆっくり行うことです。
鼻呼吸は病気を防ぎ、口呼吸は病気を招くとも言われています。皆さんも是非お試しください。

ののやま矯正歯科医院

舌癖今からでも治せます!

前回お話した舌癖の治療法として矯正歯科で取り入れられている「口腔筋機能療法」についてお話しします。これは舌や唇など、歯に関連する筋肉のバランスを整えるためのトレーニング法のことで、一般的に「MFT」(MYO FUNCHIONAL THERAPY)と呼ばれています。
⭐︎MFTの目的
・トレーニングを通じて舌の筋肉の力を強める
・唇や頬、口の周りの筋肉に力をつける
・正しい飲みこみ方をマスターし歯にかかる余計な圧力をなくすこと
・トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち、日常の生活の中で正しい飲み込み方を習慣にする
舌癖が改善されないと、矯正治療中にどんなに装置を口につけても、歯が舌に押されて歯の動きが悪くなり治療が滞ってしまいます。治療が終了して噛み合わせや歯並びを整えても、歯はまた舌に押されて後戻りしていまいます。そうならないためにも、矯正歯科治療と並行してMFTのトレーニングが必要となるのです。

ののやま矯正歯科医院

舌癖チェック

歯には内側から押す舌の力と、外側から押さえる頬と唇の力と両方がかかっています。この力のバランスが崩れると歯並びが乱れる要因となります。無意識のうちに舌が歯を押していたり、飲み込む時に舌を歯に押し付けないと飲み込めない人は悪い舌癖があると言えます。
<舌癖チェック> あなたはいくつ当てはまりますか?
・いつも舌が前歯の裏に触れている・いつも舌を歯で噛んでいる
・口がポカーンと開いてる・飲み込むときに舌が歯と接触する 
・飲み込む時に唇に力が入る・舌を出して食べ物を迎えに行く 
・食べ物が口から溢れる・くちゃくちゃ音を立てて食べる
・口を閉じると顎に梅干しができる・滑舌が悪い
・喋っている時につばが口角に溜まる、飛ぶ 
・猫背・うつ伏せ、横向きで寝る・頬杖をつく・口呼吸
舌癖があるまま成長すると舌と唇のバランスが崩れ、歯並び、顎の成長に悪影響を及ぼします。皆さんも舌癖が無いかチェックしてみましょう。

ののやま矯正歯科医院