日本矯正歯科学会に参加しています

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院長の野々山大介です。10月20〜22日は日本矯正歯科学会の学術大会に参加しています。今年は、スタディークラブの先生との共同研究について、いくつかのセミナー、学会で発表してきましたが、今回が締めくくりです。発表内容は難しいことを端折りますと、ダイナミックに変化させる外科矯正治療では、顎関節は無視できないよ と至極当たり前なことでした。矯正歯科業界全体を見ますと、顎関節の問題に積極的に取り組んでいる先生は少ないのが現状です。特に難易度の高い外科矯正治療で良い成績を残すには、少しでも精度の高い顎関節アプローチが必要です。私自身も現在の治療スタイルになる前は、どこの矯正の先生もやっているオーソドックスな方法で治療を行っていました。手術時には咬めていた筈の咬合が退院した途端、完全に咬めなくなっているケースがとても多く、無理矢理、顎間ゴムで締めまくっていました。当然、そのようなケースでは、なんとかカムフラージュするので精一杯です。今では、どの部分に問題が出てきているのか明確になり、安定性、予知性が格段にあがりました。もちろん、どうしようもなく困難なケースはあるのですが、確実な結果を得られるケースの方が多くなった事は、患者さんにとっても、僕にとっても幸せな事です