舌の筋トレ

前回、舌の役割についてお話しさせていただきました。では、今回は、舌の筋力を鍛えるための方法についてお伝えできればと思います。
福岡のみらいクリニック院長である今井一彰先生が考案された「あいうべ」体操というものがあります。
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
①~④を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けるのが良いでしょう。入浴時に行うと口の中が乾きにくいためオススメです。一度にやると疲れてしまう方は、2~3回に分けてやっていただいても構いません。特に顎関節症の人や顎を開けると痛む人は、回数を減らすか、②と③のみを繰り返して行ってください。普段喋るときよりも口をしっかり、大きく動かす必要がありますが、無理は禁物です。
この体操を行うことによって、口呼吸だった人も舌の位置が改善され、自然に鼻呼吸に戻ると言われています。
また、日常生活では、外に出て人と話したり、会食するなど、舌を使う機会を減らさないようにすることも大切です。

ののやま矯正歯科医院

舌の役割

舌の働きといえば、味を感じるところや声を発する時に使うというイメージが強いと思います、しかし、それだけでなく、「食べる」時にも重要な役割を果たしています。
食べ物を噛むのを助けたり、飲み込むといった動作は、舌が大活躍しています。噛むことは歯の役割に思えますが、食べ物を噛み切りやすいように歯の上に運んだり、飲み込む時にも舌が食べ物を塊にまとめ、喉に押し込むことを行っています。舌の筋肉でできた組織のため、年齢を重ねるとともに衰えてきます。それによって、足・腰の筋力が落ちると歩行が困難になるように、舌の機能が低下し、食べこぼしや誤嚥などを引き起こすきっかけにもなります。
また、呼吸時にも大事な役割を担っており、舌は本来、口腔の上面にピタッとくっつく位置にあり、呼吸は鼻を通じて行われます。しかし、舌の筋力が落ちると、口腔内での舌の位置が下がり、口呼吸になってしまいます。これが、感染症やアレルギーなどの様々な病気をを招くことにも繋がってきます。

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引越しする時どうする?

矯正治療は、長年に渡って行われるもののため、同じ矯正歯科にて最後まで治療を行えるのが良いですが、卒業や進学、転勤などで他県に行かれる方もいらっしゃるかと思います。その際には、引き続き当院に通ってもらって治療を続けるのか、引越し先で治療を行うのかを考えて頂きます。
もし転医される際は、当院も所属する「日本臨床矯正歯科医会」では、円滑な引き継ぎのための転医のシステムがあります。治療を引き継いでくれる転医先の紹介や診断資料、治療経過などを含む資料の作成、進行状況によって、治療費の清算が行われるというものです。なお、出来る限りお引越し先から近い場所などご希望に沿えるようにご紹介させていただきますが、保険治療(顎変形症、先天疾患)の方は、顎口腔機能診断施設の中から選ぶ必要があります。そのため、人によっては少し転医先が遠くなる可能性もあります。
転医の際には、資料のお渡しなどもありますので、お引越しが決まった時に早めにスタッフまでお知らせ下さい。

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矯正治療の期間

最近は、クイック矯正やスピード矯正などと言われる短期間で終わる矯正治療もあり、何回かの通院で改善されると思っている方もいらっしゃるかと思いますが、基本的には、年単位となり長期間に及びます。しかし、それは分かっていても、どれくらいかかるか不安に思うこともあるでしょう。
治療される方のお口の状態や使う装置などによって異なってきますが、通常の矯正治療だと動的治療期間(例えばマルチブラケット治療)は2年前後が一般的です。その後の保定管理(保定装置をつけて様子を見る)期間が2、3年〜となりますので、通常であれば5年〜の治療期間となってしまいます。
なお、お子さん(早期治療)の場合には、顎の骨の成長や歯の生え変わりを見ながらとなりますので、開始時期によって期間は異なります。早期治療は、12歳臼歯と呼ばれる第二大臼歯が生える時期までの管理になります。
どの治療も個人差はあるものの長期間の治療になりますので、しっかりと納得をした上で治療することが望ましいでしょう。

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