矯正歯科と審美歯科

歯並びを治す際、矯正歯科と審美歯科があり、違いが分からない方もいらっしゃると思います。
矯正歯科とは、歯に矯正装置をつけて、お子さんの場合には、顎の成長や歯の生え変わりなどを利用し、ゆっくり時間をかけて歯を動かすことで綺麗な歯並びにしていくものです。また、矯正治療が終わった後もリテーナーと呼ばれる保定装置を使っていただき、後戻りを防止するため、長期間の治療となります。
一方、審美歯科とは、歯を削って人工物を歯にかぶせるなどして、短期間で見た目をよくするものです。早めに治したいという方には期間的には適していますが、削った歯は戻ってこないこと、歯並びの状態によっては、治療ができない場合があること、かぶせた人工物は取り替えが必要になる場合があるなど、治療前に理解しておくことが必要です。
また、矯正治療、審美治療ともに基本的には保険は適応されないため、自費での治療となります。ただし、矯正治療の場合、口蓋裂や口唇裂などの厚生労働大臣が定める50の先天異常の疾患のいずれかに当てはまる方や、外科手術を併用した治療では保険が適応されます。
どちらで治療されるかは、双方の違いを理解したうえで選ぶと良いでしょう。

s_%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%ef%bc%93

ののやま矯正歯科医院

装置の管理

学生の皆さんは、そろそろ冬休みにも入る時期かと思います。この年末年始を利用し、帰省される方もいらっしゃるでしょう。
その間、可撤式の装置を使っている方は特に装置の管理には気をつけるようにしてください。紛失をされますと、装置によってはお口の型取りをし、作り直しをさせていただく場合もあります。装置を使った後は、水かぬるま湯の流水できれいに洗ったり、歯ブラシで優しく磨くなどし、しっかり水気を拭き取ってからケースに入れて保管するようお願いします。また、2、3日の短期間の外出の際には、紛失防止のため、装置をご自宅で保管しておいていただいても構いません。ただし、長期間使用しないと装置がはまりづらくなってしまいますので、帰られたら装置がきちんと使えるか確認してください。もし、はまりづらいなど何か不具合がありましたらご連絡いただければと思います。
また、当院は、12月28日〜1月4日までお休みとなっており、その間は急患対応が難しくなります。装置が痛いなど、心配なことがありましたら一度ご連絡の上、早めの受診をお願いします。

s_%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%ef%bc%92

ののやま矯正歯科医院

矯正治療中の楽器演奏

矯正治療を行う際、楽器演奏(主に管楽器)が出来るかどうか気になる方も多いかと思います。一概に管楽器といっても、音の出し方によって影響は様々です。
フルートなどの木管楽器やマウスピースの大きい金管楽器は比較的支障が少ないですが、トランペットやホルンのようなマウスピースの小さい金管楽器は、唇を楽器に押し当てて演奏するため、粘膜が傷つきやすかったり、高音が出しにくいなど支障が出やすいでしょう。また、シングルリードのクラリネットやサキソフォンは装置に慣れるまで思うような音が出しづらかったり、指しゃぶりと同じような力を加えるため、出っ歯や開咬になりやすく、治療中の歯の動きを妨げるとされています。
矯正治療中も時間が経過し装置に慣れれば練習とともに音が出せるようになってきます。しかし、慣れるまでの期間は個人差があります。そのため、大切なコンクールや演奏会の前には新しい装置をつけたり、外したり、お口の中の大きな変化を避けるように治療を行うこともできますのでご相談ください。

s_%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a

ののやま矯正歯科医院

親知らず

親知らずとは、前から数えて8番目の歯であり、第三大臼歯が正式名称で、智歯とも呼ばれています。生まれつき存在しない人もいますが、永久歯の中で一番最後に生える歯です。10代後半から20代前半に生えることが多く、親に知られることなく生えてくる歯であることが親知らずの名前の由来だと言われています。
親知らずは、萌出するスペースが少なく、上顎では遠心や頬側へ時に近心へ、下顎では近心や舌側に向いて生えてくることが多いです。そのため、下顎では水平埋伏・半埋伏の状態になりがちで、いずれも虫歯、歯周病を起こしやすいです。また、斜めに生えてくる場合は、前の歯を斜め前方に押してしまい、歯並びの乱れや噛み合わせのズレが起こりやすくなります。特に前歯の噛み合わせが急に開いてくる場合もあるので注意が必要です。元々、抜歯には痛みを伴うことが多く、他の大きな病気や出産といった大変な時に抜くことは出来ないため、将来痛くなることが分かっていれば、事前に抜いておいたほうが良いでしょう。
矯正治療では、奥歯を後ろに動かす必要がある場合や、外科矯正で手術を行う予定の方には、まだ生えていない骨の歯を抜いてもらうこともあります。また、特別な場合には、親知らずは抜かず、代わりに第一大臼歯や第二大臼歯を抜いていただく場合もあります。どの歯を抜歯するかは、治療時にお伝えさせていだだきます。

s_%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a

ののやま矯正歯科医院