「トピックス」カテゴリーアーカイブ

口唇口蓋裂と矯正治療

健康保険が適用される矯正治療の時にご紹介した口唇口蓋裂とは、生まれつき口唇と口蓋(上あご)が離開している状態をいいます。お母さんのお腹の中で口唇と口蓋は別々に作られるので、口唇裂だけのこともあれば口蓋裂だけのこともあり、また両方一緒に起こる場合もあります。それによって上顎の成長がよくなかったり、歯の生え方に異常があることが多いです。そこで噛み合わせをよくしたり顔のバランスを整えたりするために矯正治療が必要になってきます。矯正治療を始める時期は、患者さんの状態や発育の程度、医師の考え方などによって異なりますが一般的な流れをご説明します。
生後2〜3ヶ月の頃に唇を塞ぎ、言葉を話し始める1歳〜1歳半頃に口蓋を塞ぐ手術をします。前歯が永久歯に生え変わったら噛み合わせや歯並びを整える矯正歯科治療に入ります。また将来、裂部に骨移植するための準備もこの時期に始めます。8〜10歳頃の犬歯が生える前に口蓋の欠けている部分に骨を移植して歯の生え変わりを助けたり、歯を動かす為の土台作りをします。
永久歯が生え揃ってくると、最終的な噛み合わせを目標にマルチブラケットを用いた本格矯正を行います。

ののやま矯正歯科医院

学校歯科検診と顎関節症

顎が痛い、カクカクポキポキ鳴る、口が開きにくい、顎に違和感がある、などの症状が出る顎関節症。何歳ごろからその症状が現れるのでしょう?
東広島市の平成28年度学校歯科保健調査で気になる結果が出ました。
年少〜小学2年生までは顎関節の項目は要注意0人でした。しかし、小学3年生になると要注意65人と大幅に増加しています。
つまり小学校3年生の時期に顎関節の症状が現れるということになります。原因は、はっきりとしていませんが、成長変化や永久歯の萌出が影響している可能性はありそうです。例えば上顎は下顎よりも成長のピークが早く訪れることで前後のズレが出やすくなります。また、6才から8才にかけて、永久歯が生えてきますが、あまり良くない噛み合わせとなっている場合、ちょうど9才から10才頃に顎の症状として出てくるといったことがあるかもしれません。
当院では早期治療(子供の時期の矯正)から顎関節症の予防に取り組んでいます。お気軽にご相談ください。

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こどもの矯正治療

5月5日はこどもの日ですね。今日はこどもの矯正治療についてお話しします。こどもの矯正治療には大人にはない「成長発育」という要素を持っています。
そもそも噛み合わせや歯並びの悪さは歯だけではなく、顎(骨格)にも問題がある場合が多いので、発育過程にあるこどもの場合、上下の顎の成長を抑制したり、促すなどして永久歯が生える前に問題を解消することができます。つまり、骨格と歯並びの両方から治療をすることができるのです。
また、舌で歯を押し続けるなど、歯並びを悪くする原因となる「舌癖」この舌癖を取り除くトレーニング(MFT)をすることで、不必要な口元の力みや緊張をなくし、きれいな発音と歯並びを手に入れることができます。矯正歯科ではこのトレーニング(MFT)を受けれるようになっています。MFTは、低年齢からをスタートすることでその効果はさらに上がります。
このように、こどもの矯正治療は、こどもの成長を見守り、正しい方向に発育させたり、口腔習癖を改善し、歯並びの乱れを予防することを目的としているものがあります。

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学校歯科検診でチェックがついた

お子さんが学校歯科検診でもらった用紙の「歯並び・噛み合わせ」「顎関節」の項目にチェックがついてた方は、矯正歯科やかかりつけの歯科でみてもらいましょう。
検診で歯科医師は、保護者の方では分かりにくいお口の中の問題も発見し該当する項目にチェックを入れます。
「歯こうがついています」や「歯肉に炎症があります」といった項目にチェックがしてあると一般歯科に来院していただき歯科衛生士による歯磨き指導を受ける必要があります。さらに「歯石がついています」という項目にもチェックがしてあれば歯科衛生士にクリーニングしてもらわなければいけません。早く抜いたほうがいい乳歯があったり、虫歯があったら早めの対処をしなければいけないように、「歯並び・噛み合わせ」「顎関節」についても、このまま放っておいたらその子にとって悪影響が出る可能性があるので、年に数回の学校歯科検診でチェックしています。
当院でも学校歯科検診の用紙の「歯並び・噛み合わせ」「顎関節」などについて対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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歯ぎしり

目が覚めた時、顎や頬がズーンと重たく疲れた感じがすることがありませんか?それは寝ている間に無意識に歯ぎしりをしている可能性があります。今日は歯ぎしりについてご紹介します。
歯ぎしりとは、咀嚼筋(噛む時に使う口周りの筋肉)がなんらかの理由で異常に緊張し、上下の歯を無意識に色々な方法で噛み合わせることをいいます。
[歯ぎしりの種類]
①グライディング:下顎を強く前後や左右にずらしてこすり合わせること。寝ている間に音がしたり歯が擦り減る
②クレンチング:無意識に食いしばること。昼夜問わず生じる。
③タッピング:上下の歯をカチカチと連続的に、しかも速く噛み合わせること。睡眠時や寒い時に生じる。
特に今の時期は4月から環境が変化したり、ストレスが原因で歯ぎしりをすることがありますが、正常咬合の人は前歯や犬歯が適切に誘導するので歯ぎしりができない仕組みになっています。長年歯ぎしりを続けていると、歯がだんだん擦り減ったり、歯周病が悪化したり、顎関節にも負担がかかります。
子供の歯ぎしりは、大人と同じ原因の場合もありますが、噛み合わせの位置を探している場合もあるので大きく歯がすり減らない限り心配する必要はありません。
ご心配な方はお気軽にご相談ください。

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矯正中の妊娠・出産

矯正治療は長期間に渡って行うものです。女性の方なら矯正治療中に、妊娠、出産を迎えられる方も少なくありません。
すでに矯正装置をつけて歯を動かしている段階であれば妊娠、出産に特に差し障りはありません。臨月までは通常通りの治療を進め、矯正装置をお口につけたままご出産を迎えることになります。しかし、悪阻がひどい時や体調がすぐれない時、または、かかりつけの産婦人科医の指示で安静が必要になった場合には、母子の健康を最優先し矯正治療を一時中断することもあります。矯正治療を再開するのは、出産後、母子ともに落ちついてからです。
妊娠中は、放射線を浴びるレントゲン撮影と麻酔の注射を行う抜歯やアンカースクリューを打つことは避けるべきなので、妊娠が分かったら矯正歯科のスタッフにもお伝えください。
妊娠初期は女性ホルモンのバランスが変化するため、普段より歯茎が腫れやすく歯肉炎にかかりやすくなります。妊婦さんが歯周病にかかると早産、低体重児のリスクが高まるといわれています。生まれてくる赤ちゃんのためにも、日頃の歯磨きを丁寧に行い、健康な歯を守りましょう。

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健康保険が適用される矯正治療

4月になり新生活をスタートさせ、この機会に矯正治療を始めようと思っている方もいるのではないでしょうか。矯正治療を始めるにあたって気になることは「お金」に関わることと思います。今日は矯正に関わるお金の話をします。
矯正治療といえば多くの場合が「自費診療」ですが、指定された先天性疾患による不正咬合の矯正治療と顎変形症と診断され顎矯正手術を併用する場合には健康保険が適用されます。

《対象となる疾患》
1)先天性疾患
指定された先天性疾患のうち、発生頻度では口唇口蓋裂が約500人に1人と一番多く、その他の先天性疾患は数万人から数十万人に1人と少なくなりますが、その病態は重篤で医科と歯科で連携した治療が必要となります。
2)顎変形症
上下顎骨の変形が著しく、顎の手術を伴う外科矯正治療を必要とするもので、手術前と手術後に矯正治療を行う必要があり、外科処置も含めて全てが保険給付の対象となります。

これらの指定された疾患による矯正治療を保険診療として行える医療施設には基準があります。当院はこの基準を満たしておりますので、どうぞご相談ください。

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4月2日は歯列矯正の日

4月2日は「し(4)れ(0)つ(2)」の語呂合わせで歯列矯正の日とされています。今日は矯正をすることのベネフィットとリスクについてお話しします。
〈ベネフィット〉
心理的ベネフィットとしては、審美性の改善により患者さんの行動が外交的になるということです。当院の治療終了時のアンケートでも「笑顔に自信が持てるようになった!」「思いっきり笑えるようになった!」などの言葉が寄せられています。
口腔保健におけるベネフィットとしては、不正咬合のリスクファクターを除去することによって虫歯や歯周病を予防できること。また機能的ベネフィットとしては、咀嚼機能や発音機能が改善され快適な機能を発揮することができることなどがあげられます。
〈リスク〉
マルチブラケット装置などの固定式装置をつけることによって、バンドやブラケット周りの歯の表面の脱灰、白濁、虫歯を招く可能性があります。
また、装置を外す際の歯の破折やヒビの発生、口腔清掃不良による歯肉炎や歯肉増殖、歯周炎の悪化などの歯周組織への影響があります。矯正装置が頬粘膜当たることにより口内炎ができやすくもなります。
治療期間の延長や過大な矯正力、外傷の既往などによっては歯の神経の失活や歯根吸収が起こることもあります。

高いベネフィットを求めるとそれに応じてリスクも高くなりますが、歯の移動などの限界を予測して患者さん一人一人に合わせた治療目標をご提案していきますのでまずはご相談ください。

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お口の体操「あいうべ体操」

2週にわたって舌癖についてお話してきましたが、今週は舌癖に深く関係する口呼吸を改善する「あいうべ体操」をご紹介します。
日本人の9割が口呼吸と言われていますが、口呼吸によって口の中が乾燥すると虫歯や歯周病といった口の中の病気だけでなく、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、膠原病、腎臓疾患といった全身の病気へと繋がる可能性もあるかもしれません。そして口呼吸の人は必ず悪い舌癖を持っているので、歯並び、姿勢、顔の歪みに悪影響を及ぼします。しかしいずれも口呼吸を「あいうべ体操」で鼻呼吸にすることで改善することができます。
☆「あいうべ体操」やり方
①「あー」と口を大きく開く ②「いー」と口を横に広げる
③「うー」と口を前に突き出す ④「ベー」と舌を前に突き出して下に伸ばす
①〜④を1セットをして1日30回を目安に行いましょう。ポイントは大げさなくらい口を大きく動かすことと、1回を4秒前後かけてゆっくり行うことです。
鼻呼吸は病気を防ぎ、口呼吸は病気を招くとも言われています。皆さんも是非お試しください。

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舌癖今からでも治せます!

前回お話した舌癖の治療法として矯正歯科で取り入れられている「口腔筋機能療法」についてお話しします。これは舌や唇など、歯に関連する筋肉のバランスを整えるためのトレーニング法のことで、一般的に「MFT」(MYO FUNCHIONAL THERAPY)と呼ばれています。
⭐︎MFTの目的
・トレーニングを通じて舌の筋肉の力を強める
・唇や頬、口の周りの筋肉に力をつける
・正しい飲みこみ方をマスターし歯にかかる余計な圧力をなくすこと
・トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち、日常の生活の中で正しい飲み込み方を習慣にする
舌癖が改善されないと、矯正治療中にどんなに装置を口につけても、歯が舌に押されて歯の動きが悪くなり治療が滞ってしまいます。治療が終了して噛み合わせや歯並びを整えても、歯はまた舌に押されて後戻りしていまいます。そうならないためにも、矯正歯科治療と並行してMFTのトレーニングが必要となるのです。

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