主に小学生の間に生え替わる永久歯。永久歯の本数は親不知と呼ばれている奥歯をのぞけば、上下14本ずつ計28本あります。しかしこの永久歯の本数が生まれつき少ない場合があります。これを“先天性欠如”と呼びます。原因の断定は難しいのですが、歯の中心から数えて2番目と5番目の歯に先天性欠如が起こりやすいと言われています。
欠損している部位の乳歯が長く抜けずに残っていたり、抜けてもなかなか次の大人の歯が生えてこなかったりしてレントゲン写真を撮って初めて知ることもあるようです。永久歯はどの歯もそれぞれ大切な役割がありますので、良い噛み合わせという視点から考えると無いままにしておくのは望ましいとは言えません。
無い歯を補う方法は色々あります。人工の歯を作る方法もありますし、矯正治療で全体の歯を動かしてバランスのとれた噛み合わせにすることもできます。2012年から6本以上の先天性欠如がある場合の矯正治療には保険が適用され、2014年からは歯科矯正用アンカースクリューも保険が適用されるようになり、治療方法の選択肢も増えました。治療スタートの時期や方法は患者さんの希望をふまえて計画していく事になります。
このレントゲンは下の歯の前歯2本(右下1番、左下1番)が先天性欠如です。
