歯が動く仕組み

矯正歯科治療では、正しい咬み合わせにするため、歯を動かしていきます。その際、歯を並べるスペースが足りないと並べることは出来ませんので、必要に応じて抜歯をお願いしています。なお、抜歯したからといってそのスペースがそのままになることはありません。マルチブラケット装置などを使い、その隙間を閉じていきます。
歯と歯を支えてる骨(歯槽骨)の間には、歯根膜とよばれる繊維性結合組織があります。歯根膜は一定の幅を維持しようとするため、動かしたい歯を矯正装置を使い、力を加えてやるとその歯根膜が伸縮します。縮んだ方は、骨を吸収していき、反対に伸びた方は骨を作っていき、元の幅に戻そうとします。その動きが歯を動く仕組みとなっています。これは歯が、骨の中を通って自然に生えてくるときも同様な骨の変化がみられます。歯が動いている時には、痛みなどが出る場合がありますが、3日〜1週間ほどすれば治まってきますので、その間は柔らかい物を食べるなどしておいた方が良いでしょう。
加える力の大きさや方向を十分考慮しながら無理なく動かしていくため、治療期間も長めにかかってしまいますが、綺麗な歯並びにするためには必要な期間となりますので頑張っていきましょう。

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ののやま矯正歯科医院