保険適用の矯正治療(外科矯正)

矯正治療はほとんどの場合自由診療ですが、保険が適用されるケースもあります。今日はその中の「外科矯正治療」についてご紹介します。
成長を終えた大人の矯正治療(本格矯正)が対象ですが、噛み合わせのズレの程度がかなり大きいケース、主に①上または下あごが大きく出ている②あごがずれて顏がゆがんでいる(顔面の非対称)③骨格性の開咬(奥歯が当たって前歯が全く噛まない)などの治療で「顎口腔機能診断施設」の指定機関において健康保険が適用されます。この治療では歯とあごへアプローチできるため、顔がぐ〜っとナチュラルに変化します。大事なのはこれは顔を変えるための治療では決してなく、スムーズに噛める正しい位置に歯や顎を動かしたら顔貌も変化した、という順番なのです。
外科矯正は名前の通り、歯列矯正と合わせて手術を伴う治療になります。まず術前矯正として矯正専門医院で歯並びを改善し、提携する医療機関(当院の場合は広島赤十字原爆病院)で顎切手術をします。10日前後の入院が必要になります。その後は良い噛み合わせを構築する仕上げとして術後矯正を数ヶ月行い終了です。
ご自身の矯正治療が保険適用か否かは、精密検査をふまえて診断します。

上:治療前 中:手術前 下:術後・矯正治療終了20140809111703