どうやって咬むのが正常咬合?

 歯並びがきれいかガタガタかはどの人が見ても比較的わかりやすいですが、噛み合わせが良いか悪いかは見るポイントがあるので、ちょっとした知識がある人でないとわかりづらいかもしれません。まずみなさんが迷いやすいのが、前歯の噛み合わせ。奥歯で歯を噛み合わせたときに、前歯はどうなりますか?前歯の上と下が先端でぶつかっているようならこれは「切端咬合」、下の歯が上の歯よりも前に出ている場合は「受け口」、上の歯が下の歯に触れることなく5ミリ以上の差があれば「出っ歯」傾向、上下の間に隙間ができれば「開咬」、これらはいずれも不正咬合です。上の歯が下の歯に2〜3ミリかぶさっている状態が正常咬合です。そう、正しくは少しだけ上の歯が下の歯に重なっているのが正しいんですね。
 奥歯にも“正しい噛み合わせ”があります。普通の人が奥歯の前後関係の噛み合わせを見る、ということは少ないと思いますが、矯正歯科では上下の歯がどのように噛み合わさっているかも全てチェックします。そうすると前歯は良好だが、奥歯の噛み合わせは出っ歯傾向にある、等の問題が見つかることもあります。
 矯正治療では全ての歯がバランス良く咬める状態を目指します。

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ののやま矯正歯科医院