子供と大人の矯正治療スタイル

歯列矯正はすぐ終わる治療ではないので開始するタイミングを考える人も多いでしょう。矯正歯科医としては、土台となる骨の成長が盛んな時期からの治療がおすすめなケースが多いです。一般的な矯正治療の治療ゴールは子供治療と大人治療とでは異なります。子供治療では成長を利用し生え変わりを見ながら歯の土台を整えて大きな問題点を小さくしていく治療になり、いわば子供治療の終わりはゴールではなく通過点。大人治療では噛み合わせの改善がメインとなります。成長期に顎の骨の成長をコントロールできれば大人の治療で抜歯・非抜歯・の選択肢が増えたり、不正咬合が原因で起こりうるお口や顔周辺組織の負担を早期の対処で和らげることが望めます。時には子供のうちには大きなアクションは起こさず、歯の生え変わりと骨の成長が落ち着いた時期からアプローチするケースもあります。
子供治療では固定式か可徹式の片方か両タイプ併用の装置、個人差があります。1〜3ヶ月に一度の検診で装置の調整、歯磨きチェック、舌癖がある場合は舌の筋力トレーニングなどでお口の環境を整えていきます。大人治療ではマルチブラケット装置でおよそ1ヶ月に一度ワイヤー調整を行います。装置撤去後も歯並び維持のために保定装置の使用がありますので、年に数回の検診を続けると安心ですね。

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ののやま矯正歯科医院