矯正治療は歯が綺麗に並んだらその時点で終わりではありません。綺麗に並んでいた歯が元にあった位置に戻ろうとすることを「後戻り」といい、この後戻りは程度は様々ですが全ての人に起きる自然な現象です。
<後戻りを防止する装置>
・ポジショナー:矯正装置を外した後、少し後戻りしてもポジショナーを噛みしめることで良い状態に動かすことができます。
・リテーナー:移動した後の歯をその位置に軽くキープするための装置。新しい歯の位置でしっかり噛むことができるようにするために使われます。
<後戻りの原因>
・リテーナーの使用不足
・矯正装置を外すタイミングが早すぎた
・矯正歯科治療中に舌癖が治らず治療後もまた舌で歯を押してしまうこと
後戻り防止の装置は取り外しのできるものなので患者さん本人の協力が必要となります。治療が終わり、ついに手に入れた綺麗な歯並びは今までの努力の成果です。この先もその美しさをキープ出来るように装置の使用と舌癖の改善(MFT)を頑張っていきましょう。