顎関節症と矯正治療の関係

顎関節症を訴える人は20代以降に多いです。顎関節は耳の近くにある下あごと上あご(頭蓋骨)を筋肉で支えている関節部分。口を開け閉めした時に動く関節です。顎関節症はこの支えている筋肉が何らかの原因で炎症を起こし、口の開閉時に音がなったり、頭や顔周りの痛み、食事が思うように取れない、といった症状です。原因はストレス、歯ぎしり、外傷と様々で、不正咬合も関係していると言われています。

下あごは筋肉で支えられ左右前後に動かせます。骨と骨の間には衝撃を吸収するクッションの役割の軟骨「関節円板」があり、何だかの問題があった場合には徐々にこの関節円板の位置が変化してきます。円板が円滑に動かないことで、音が鳴ったり、やがて痛みを伴うため顎の動きも制限されてきます。これを顎関節内障といいます。

矯正治療では顎関節にも着目し、関節の正しい位置でズラすことなく自然に噛める噛み合わせにすることが大切と考えます。

ストレスなく生活することは困難な現代社会、原因も様々な関節症ではありますが、噛み合わせが悪いことで顎に負担がかかっているならまずはその環境を整えることが悪化を防ぐ一歩かもしれません。

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