矯正によって、歯は1ヶ月に約1ミリ動くと言われています。今日は歯が動く仕組みをご説明します。
下の画像をご覧ください。
この画像では、八重歯になっている糸切り歯を、ゴムとワイヤーを使って青い矢印の方向へ動かそうとしています。
この時、歯と歯を支えている歯槽骨をつなぐ歯根膜に力がかかるのですが、緑の部分は歯根膜が圧迫され血流が悪くなります。逆に紫の部分は、歯根膜が引っ張られ血流が良くなります。
すると、緑の部分では破骨細胞という骨を破壊する細胞が生まれ、骨が吸収されていきます。紫の部分では骨芽細胞という骨を造成する細胞が現れ、骨添加されていきます。
このように、骨が吸収される側に歯が移動し、移動した側には骨が作られる。という事を繰り返し歯は少しずつ移動していきます。