クラブ活動と矯正治療(運動部編)

基本的には、学校のクラブ活動などのスポーツをするのに、矯正治療が妨げになることはほとんどないと思われます。ただ格闘技などで顔面や口元を強打したときに、矯正器具で口の中が切れるといったアクシデントはたまにあります。しかし矯正器具のおかげで顔を打った時の力が分散されて歯が折れずにすんだケースや、歯が矯正器具によってあらかじめ固定されている様な状況になっているため、脱臼した歯が脱落をまぬがれる事もあり、マイナス要因の方が大きいとは言い切れません。スポーツの種目によってはマウスガードの使用が推奨されていますが、矯正治療中でも使えます。
しっかりしたかみ合わせは身体のバランスがとりやすくなるため、瞬発力アップにも役立ちますし良いかみ合わせが脳への刺激にもなり集中力や忍耐力を高めてくれます。スポーツ中、矯正装置がついているのが煩わしいという考え方もあるでしょうが、歯並びやかみ合わせをよくするための一時的なものですから、長い目で見て矯正の期間をより快適に楽しく過ごしていただければと思います。

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