矯正治療中の妊娠や出産

成人の方の場合、歯を動かすのにかかる期間は平均2年程。成人の矯正が珍しくない昨今、矯正治療中に患者さんが妊娠や出産をされる事はよくあります。分娩の際ブラケットと呼ばれる装置が付いていても何ら問題はありません。出産の前後来院をお休みをされるケースもありますが、休まれた分治療期間が少し延びます。これは医学的な見地から治療しないのではなく、出産で忙しい為お休みするということです。逆に治療の間隔はだいたい月に一回なので出産の前後に治療をされタイムラグなく治療を進めるケースもあり、どうされるかは患者さん体調や環境を考慮しながら決めていきます。
治療開始時には精密検査の為に頭部のレントゲン撮影が必要ですし、中には抜歯が必要な事もありますので、妊娠している可能性があるようでしたら治療の開始は延期した方が良いでしょう。プライベートな問題ではありますが、医療機関においてお話しされた内容は守秘義務がありますのでちゃんと保護されます。不安や心配がある場合は、安心してご相談いただければと思います。

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