矯正の今と昔

矯正歯科治療の歴史は古く、歯並びを治す試みは2000年も前から既に行われていたと言われています。当時は「ノコギリで乱杭歯を切除!」などという文献も残っていて荒々しく治療が行われていたことが伺えます。

18世紀~亜麻糸やロウで滑らかにした絹糸を歯に巻きつけて歯を移動させる。左右の小臼歯を対称に抜歯する方法が考案される。
19世紀~矯正歯科の礎を築いたエドワード・アングル博士の活躍で今でも広く用いられる奥歯に噛み合わせを基準とした不正咬合の分類法が発表された。また一本一本の歯に装置を取り付けそこにワイヤーを通して歯を動かす方法が考案される。

日本国内では、アングル先生の学校で学んだ寺木定芳がワイヤーを使って弓形に歯列を拡大し、全体的に歯を移動させる矯正法を普及させていきました。
日本はその後ブラケットを小さく精巧に改良するなど、独自の発想で矯正歯科治療に関わる違和感を改善。そして今では当初に比べると考えられないくらい小型で高性能な装置で治療できるようになりました。
今後さらに技術が進歩し、より快適に治療が受けられる日が来るといいですね。

ののやま矯正歯科医院