埋伏歯

何らかの原因で萌出できず、歯茎の中に埋もれている歯のことを埋伏歯といいます。上顎前歯、上顎犬歯、親知らずに見られることが多いとされています。埋まっている歯は、目視で確認できないため、レントゲンを撮って確認します。埋伏歯にも種類があり、骨の中に完全に埋まっているものを「完全埋伏歯」、歯の一部が見えているものを「不完全埋伏歯」または「半埋伏歯」と言います。また、親知らずが真横を向いて埋まっているものは「水平埋伏歯」と呼ばれます。
原因としては、顎が小さい、または、歯が大きすぎるため、永久歯の生えるスペースがない、歯胚の位置がずれている、歯と骨が癒着している、過剰歯が邪魔をしているなど、様々な理由が挙げられます。原因を取り除けば自然に萌出する場合と、引っ張り出さないと萌出しない場合があります。自然萌出が難しい場合には、配列できるスペースを確保し、開窓・牽引という矯正治療を行うことを検討していいでしょう。
また、埋伏している永久歯が大きな問題を抱えている場合には、利用せず、抜歯する場合もあります。その際には、人工的な歯を入れるか、矯正で全ての隙間を閉じるなどの治療計画が必要になります。

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ののやま矯正歯科医院