気になる出っ歯

歯並びの欠点は横顔のラインに出ることが多いもの。横顔を簡単にチェックする方法は、鼻の先と顎の先をつないだ線(Eライン)より上下の唇の先がどの位置にあるかを見ます。Eラインよりもやや内側にあるのが理想的ですが、この基準でいくと日本人は口元がモコッと出やすいとされています。

俗に「出っ歯」とよばれる歯並びの原因やタイプは様々。上の前歯が極端に突き出した場合もあるし、上顎の骨自体が飛び出していたり、逆に下顎が小さすぎるケースもあります。デメリットは前歯で物をかみ切れない、サ・タ行の発音が不明瞭になるなど滑舌への影響、唇が閉じにくい等です。中には“出っ歯”の外見にコンプレックスを感じている方もいらっしゃるでしょう。

子ども治療から治療をスタートしてうまく骨の成長のコントロールができれば、大人の治療に移行した時に負担の少ない治療方法の選択肢が増えるかもしれません。矯正治療においてはあらゆる角度からの精密な検査と妥協のないデータ分析があってこそ、初めてEラインを意識した「全ての歯でばっちりかめる美しい口元」が実現するのです。

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8020運動

8020運動をご存知ですか?80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうという呼びかけです。いくつになっても自分の歯でおいしく食事をいただきたいものです。しかし現状は残念ながら80歳の平均歯数は8本ほど。

これまでの研究で、残っている歯の数が多い人は噛み合わせが良い場合が多いことがわかっています。実は、8020達成者には八重歯や乱ぐい歯は目立って少なく、受け口や前歯が閉じない開咬の人はいません。歯を失う原因は虫歯や歯周病。きちんと噛めるかみ合わせが脳への刺激にもなり唾液もよく出ます。ガタガタの歯並びでは食べカスが溜まりやすく、磨き残しがあると虫歯や歯周炎・歯周病のリスクも高まります。

大切な自分の歯を失わないためには、安定したよい噛み合わせが、きちんとしたブラッシングや歯科への定期検診と同じぐらい大切なんですね。「矯正治療で8020達成者をふやす!」矯正専門医はそんな未来への願いも抱いて日々の診療に努めているのです。

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先天性の病気(口唇口蓋裂)

日本ではおよそ400〜600人に1人の高い発生頻度であるとされる“口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)”。症状としては、唇や口の中の本来くっついている所が裂けている状態です。裂けている場所によって食事や発音に支障を来すことがありますので、生後から外科的な形成術や言語治療、矯正治療を適切な時期に行う事が望ましいとされています。例えば上顎の骨に裂け目がある場合には、上顎の成長が十分でなくなり受け口(反対咬合)になりやすいため矯正治療を計画的に行います。
一般的に矯正治療は健康保険が適応されません。ですがこのケースでは子供も成人も健康保険の対象となります。更に子供には健康保険の自己負担分を国や地方自治体が補助する制度があり、指定自立支援医療機関がその役割を担います。保険が利くのは主に口唇口蓋裂の患者さんが対象となりますが、現在では頭頸部の異常を認める先天疾患に対しては適応される場合がありますのでご相談下さい。
保険適応の詳しい病名についてはホームページでも紹介してあります。
https://www.nonoyama-clinic.jp/
トップページ→矯正歯科講座→【は】 保険適応 ほけんてきおう

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顎関節症

いまやムシ歯や歯周病と並び歯科の3代疾患とされる「顎関節症」。あごを動かすとカクカク音がする、口を開けるとあごが痛い、大きく口を開けられない、などの症状が現れます。先進国に急増しており、様々な環境変化が生んだ現代病ともいわれます。

主な原因は噛み合わせの悪さ、くいしばりや歯ぎしり、ストレスや運動不足、頬杖をつく等の姿勢の悪さとされています。治療法としてはマウスピースをつけるスプリント療法、痛み止め等の薬物療法、レーザー等をあてる理学療法があります。

顎関節症の方や、顎関節に何らかの問題が診られ今は症状がなくても予防や注意が必要な方が矯正治療をされる時には、まずスプリント療法によって数ヶ月かけてあごの関節のズレを正し、症状がなくなった後に歯に装置をつけて矯正治療をスタートするような方法もあります。ただこの方法は全ての方にあてはまるものではありません。最適な治療法は、あごの精密検査の結果や生活環境、ご自身の希望などを考慮し決めるのが良いでしょう。

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悪いかみ合わせが関係する症状

虫歯、歯周病、不明瞭な発音、飲みこみづらさ、頭痛、肩こり、顎関節症。一見関係なさそうなこれらの言葉はいずれも、かみ合わせの悪さが一因であると言われている症状です。
かみ合わせの悪い人は歯並びもガタガタがあることが多く、歯ブラシの毛先が届きにくいので虫歯や歯周病にかかりやすいといわれてます。前歯が噛めてないタイプのかみ合わせ(受け口や開咬)は、歯が閉じてなかったり舌の使い方が通常と違ったりすることで喋りづらさやサ行やタ行が不明瞭になる滑舌の問題も起こりやすいです。頭痛や肩こりはしばしばみられる症状ですが、複合的な原因で起こっていることが多く、あらゆる精密検査をしても原因が特定されないこともあります。歯並びが悪いと全ての歯で均等に噛めず偏って噛むことが筋肉の不調和を来して全身的なトラブルに結びつくといわれていることから、かみ合わせも原因の一つと言えるでしょう。
かみ合わせを改善したらこれらの症状全て解消、とまではいかないかもしれませんが、少なくとも原因を除いていくことで解決の糸口になるでしょう。

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見えない矯正(ハーフリンガル)

「歯並びは治したい、でも装置は目立たないものを」との希望は多くの方から寄せられます。永久歯に生え変わった時にはマルチブラケットと呼ばれるワイヤーを使った装置を主に使います。マルチブラケットは歯の表側に付けるのが基本ですが、特殊なテクニックで歯の裏側(リンガル)につける装置があります。芸能人にはこの方法でこっそり矯正している人もよくいらっしゃいます。
表側につける一般的なマルチブラケットとこのリンガルでは条件が違うわけですから、治療期間、治療費、器具への慣れやすさ、手入れの仕方などは異なってきます。目立たないことが最大のメリットですが、治療期間や仕上がりのクオリティーも大切ですので、治療法を選ぶ際には充分なメリット・デメリットの説明を受けてスタートすることが望ましいでしょう。
上下とも裏側に付けたり、写真のケースのように上の歯は裏側に装置を付けて、目立ちにくい下の歯は表側に装置を付ける、こんな組み合わせ(ハーフリンガル)もあります。

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歯の先進国 北欧の歯事情

キシリトールガムのCMを通じて北欧の国が「歯の先進国」というイメージを持っている方も多いでしょう。あるデータでは、12歳児の虫歯になった事のある歯を調べたところ、スウェーデンやフィンランドの子供は1本前後、日本の子供は3〜4本とはっきり差が見られます。この違いはいくつかの大きな要因が考えられます。まず『歯』に対するアプローチ。虫歯に強い歯にする為に、例えば給食後にキシリトールガムを子供にかませたり、歯磨き剤やうがい薬、飲み水にフッ素を加えている事も多いのです。次に『キレイな歯並び』。ガタガタの歯並びだと歯ブラシも届きづらくてむし歯になりやすそうですよね。北欧では人口のなんと3分の1の人が矯正の経験があるんだとか!!日本でも矯正している子供が随分増えてきていますが、クラスのお友達の3人に1人は矯正している国があると考えたら本当にすごいですよね。虫歯ゼロ社会を目指して矯正歯科が果たせる大きな役割があると考えています。

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「矯正治療」の品質

矯正治療をスタートする時は期間、費用、治療法、矯正担当医のキャリア・・・気になる事がたくさん。 しかし治療の結果についてはどのように希望されていますか?「小学生のときキレイにしたのだけど、大人の歯に生え変わったらまたもとに戻った。」このような結果だとすればどう思われますか?「八重歯だからガタガタがまっすぐにさえなればいいんです」 … まっすぐであれば上下でかみ合っていない所があってもいいですか?
極論ですが矯正治療はとても進歩していますので、歯をまっすぐ並べるのはすご〜く簡単なことなんです。矯正専門医にとって何が難しくてそして大切か。①まっすぐ並んだ歯が全部上下で正しくかみ合うこと②顎に問題を起こさないようないい位置に噛み合わせをつくること。これらはあたりまえのことでしょう?でも矯正治療でこれを実現するのは、ホント奥が深くて難しい。だから矯正は歯科の中でも特殊で専門性を要求されるのです。基本がしっかりできた長く安定する美しいかみ合わせ。これこそ「いい矯正治療」と私は考えます。

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矯正治療開始のタイミング

矯正治療は年齢を問わず何才からでもスタート出来ますが、特に学生さんに関しては良いタイミングと考えられる時期はいくつかあります。
タイミング1。小学生であれば前歯がはえかわる低・中学年までに早期治療(乳歯のある子供向けの矯正治療)を開始するのが理想的です。矯正治療は1〜6ヶ月に一回程度の定期的な通院が必要ですから、新学期に学校生活に慣れた頃に治療をスタートして生活の流れに取り入れるのが良いでしょう。
タイミング2。中学生以降の学生さんの治療についてです。中学生以降の本格治療(大人の歯全部をマルチブラケットという装置で動かす治療)は治療期間を2〜3年ほどみておきたいですから、受験勉強や就職活動で多忙になるまでに治療を終えたいのであれば、1年生からの治療が望ましいです。ただ、個人差や治療方法も異なりますので、”いつまでに治療を終えたい”という希望時期があれば、余裕をもって早めの相談をすることが大切でしょう。
その他にも社会人になってご自身の収入が安定してから治療を始める方も多くいます。矯正矯正は費用もかかりますのでご家族との相談も大切ですね。

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笑顔の効用

矯正治療は歯並びや噛み合わせを良くすることでお口の健康、ひいては全身の健康にもよい影響をもたらすものだと言えますが、歯の外見を含めた顔の容貌を変える可能性も高いといわれています。主に出っ歯や受け口といった歯並びの場合は、矯正治療をした結果に伴う顔の変化、特に横顔の変化に高い満足を示すというデータもあります。もちろん「見た目」の評価は主観的なものですし、矯正による顔の変化は基本的には顔の下半分に限られるわけですから冷静に評価することも必要です。
また矯正治療をしたからすぐ魅力的な表情が身に付く訳ではありません。上手な口の周りの表情筋の使い方も大切ですから、矯正治療後に「スマイルトレーニング」を行うこともあります。
笑顔には元来の顔の作りをより魅力的にみせたり、性格のよい面を認識してもらえたりします。キレイな歯並びで笑顔にもっと自信が持てるようになった!そう言ってくださる患者様は多くいます。矯正治療がステキな笑顔のお手伝いになるとすれば本当にうれしいことです。

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