開窓・牽引術

開窓術とは永久歯が何らかの理由で生え変わりの時期になっても生えてこない時に、外科的処置を行うことをいいます。そして歯を引っ張り出すことを牽引と言います。
歯が生えてこない理由としては、前回お話ししたように、永久歯の生えるスペースがない場合や、生まれつき歯の位置がずれていたりと様々です。
開窓術の流れとしては、口腔外科で歯茎に麻酔をしてメスで開きます。歯が骨の中に埋まっている場合は骨を削って歯の通り道を作ります。そして埋まっている歯に部品を接着させます。
次に矯正歯科で歯茎から出た部品をゴムなどで引き、歯を少しずつ引っ張り出し牽引していきます。
開窓術は小学生の時期に行う場合が多く、まだ小さなお子さんには不安な処置でもあります。開窓・牽引をすることが必要不可欠なことをスタッフ、保護者の方が患者さん本人に伝え、理解し、負担を軽くしてあげることが大切になってきます。

ののやま矯正歯科医院