歯茎から血が出るのをそのままにしていたら・・・

今日は先週少しお話した歯周病についてご紹介します。
最強の歯周病菌と呼ばれるp.g(ポルフィロモナス・ジンジバリス)菌。p.g菌は赤血球ヘモグロビンのヘミン鉄が大好物で出血があるとどんどん増殖していきます。歯茎から血が出るのをそのままにしていると、p.g菌が増え続け歯周病が進行する原因になります。
p.g菌は食事中の直箸や親しい人物、ペットなどを介して感染します。日本の成人65%が感染しています。p.g菌から身を守るのは大変難しく、現代の科学では歯周病菌は駆逐できず、歯周病に完治はありません。発症してしまった場合は、歯周病の症状を改善させるためには毎日のブラッシングを徹底するとともに、歯科医院で歯科衛生士によるプロフェッショナルケアも必要不可欠となります。
歯科矯正治療を開始する際に歯周病が発症していると、さらに歯や歯周組織に負担をかけ歯を動かすことができません。そのため、まずは歯周病の状態を改善させてからのスタートになります。
かけがえのない歯を歯周病から守るためにも、歯茎からの出血を見逃さずに放置しないようにしましょう。

ののやま矯正歯科医院